老後は京都で !

京都の町中(堺町六角)と東京(青山)を気ままに行き来する二地域居住を実践中。 

なんてラブリーな街なんだろう!〜 岡崎神宮道

2018年06月03日 | 左京区~青春の解放区

艶やかな朱色の和傘を日傘にして、、、、

下は、「百人百景 ~ 京都市岡崎」。

「百人百景」京都市岡崎 (シリーズ人と風と景と)
クリエーター情報なし
京都通信社

「 2012年3月4日、私たちは京都市岡崎地区で2人のプロカメラマンと、

134人のアマチュアカメラマンが、

各人27枚の写真を使い捨てカメラで撮影するイベントを開催した。

このとき撮影した3,600枚を超えるまちの写真の一部を解説・解析しているのがこの本である。

京都の東側の岡崎の地ではかつて、武家の邸宅や仏殿や塔が建ち並んでいた。

やがて荒廃して田畑となるが、19世紀末にふたたび勃興する。

琵琶湖から運河が引かれ、平安神宮が造られ、動物園が開園した。

明治の元勲や商人が名園を営み、やがて美術館や博物館が林立する異空間となった。

水、緑、公共建築、小さな祠、コミュニティ、町家、洒落たレストラン等々が拡がる現在のこの場所に、

136人が小雨の降るなかでカメラを携えて半日を費やした。

2キロ×1キロの限られた範囲であっても、その視線も、歩くルートも、人それぞれだった。

江戸の富士山のような名所はないが、京都を取り巻く山々は136人を見守ってい る。

由緒ある京の寺社仏閣も所狭しと並んでいる。

写っているのは、目に見えるものだけではない。

春の兆し、記憶、虚無感、幸せ、そういう岡崎の日常と非日常の一切合切が、

カメラですくい取られて写真となった。

この3,600枚は、千年の東アジアの視線の末裔であるだけではない。

これから訪れる千年後のサステナブルなまちの未来を構想する手立てともなる。

地球環境と都市を研究する主催者の私は、

27枚のすべての写真のなかで逆立ちしながら、そう考えた。

(村松伸)

著者について

村松 伸

総合地球環境学研究所教授。1954年、静岡県袋井市に生まれる。

東京大学建築学科卒業後、中国清華大学に留学。工学博士。

ソウル国立大学客員研究員、東京大学生産技術研究所教授などをへて現職。

専門は、アジア都市・建築史、まち環境文化遺産保全学、まち環境リテラシイ。

第15回大平正芳賞(1999年)、社団法人日本建築家協会ゴールデングローブ賞2011特別賞などを受賞。

おもな著書に『上海‐都市と建築』、『中華中毒』、『シブヤ遺産』などがある 」(内容紹介)

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