ヒトリシズカ(一人静)
明るい方へ 太田治子
そう言えば今読み終わった太田治子さんの母は静子という名前だった。
若い頃どうして太宰治の本などに夢中になっていたのかは、自分のことながら
今となってはわからない。その太宰治を父にもち太田静子を母にもつ太田治子さん
がその父と母のことを書いた本だ。
無名の人の結びつきではないとはいえ自分が生まれる前の両親の心の動きを
ここまで書き上げることができるのだからいくら文章を書くのが仕事とはいえ
すごいことだと思う。書いて心の整理をするなどという生易しいことではない
境遇だと思うが、それでも書き上げてしまうのだから作家と言われるひとは
寝ても覚めても頭の中がいっぱいで大変なことだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます