朴の葉と赤芽柏の葉が採集できた。
中庭に薪を運び、火を焚く。
朴の大きな葉と赤芽柏の枝葉をそれぞれのタンクに入れて煎じる。
ステンレスタンクは、リサイクルショップで購入。もともと黒こげに煤けていた。野外で焚き火をして染めるのに便利。
沸騰して約30分煎じ、煎液を採る。
朴の葉では黄色がかったベージュの液、赤芽柏では薄いワイン色の液が得られた。
この日染めるのはTシャツ。木綿を染める場合は、前日までに「呉汁付け」を済ませておくこと。
Tシャツに「絞り」を入れておく。子どもたちは昨年の経験があるということで、手際がよい。
濾した煎液を火にかけ、それぞれのタンクに絞りの入ったTシャツを一度水に浸し、入れる。
沸騰後約20分煮沸。
*ここで、染液に対して、Tシャツや布類の量が多すぎるという大きな問題点が浮上。布類が容器からあふれてしまった。
これは当方の確認ミス。急遽、二度に分けて染めることにして対応。
媒染液に浸ける。朴の葉は銅媒染。赤芽柏は鉄媒染。
朴の葉では薄い黄色かがったベージュ、赤芽柏では紫がかった小豆色が染まり始めた。
約30分間浸透させる。このとき、ゴム手袋をはめて、媒染液を繊維によく揉みこむとよい。
休憩時間は、タンクの横で茹でた栗の実を食べる。森で拾ったばかりの栗は美味しい。
元の染液Tシャツ、布類を戻て再度煮沸。この工程で色が濃くなる。
約10分ほどで染め上がり。
*それぞれの所要時間は素材や分量その日の、焚き火の火加減などによってまちまちです。
色の古名で調べてみると、赤芽柏(写真上2枚)は赤みかがった灰紫「鳩羽鼠(はとばねず)」、朴の葉(写真下2枚)では黄みの明るい灰黄赤「淡香(うすこう)」に近い。草木染めは、色の名も奥ゆかしい。
子どもたちは、このTシャツを来て運動会に出るという。
どんな運動会になったかな。
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