若穂の北野美術館で 書家の川村龍州 さんの講演会があったので、行ってきました。
この川村龍州さんは 書家の川村驢山さんの長女のもとへ養子として入られた方だそうです。
川村驢山さんは書家の中で一番最初に日本芸術院賞を受けられた方で 高名な方だったそうである。
講演会場に 有名人の(幕末から明治の)書が展示されていたがその隣に驢山さんの書も展示されており、その流れるような自然体の書に美しさだけでなくやすらぎおも感じられた。
楷書といってもさまざまな形があると手本を
草書と(あまり変化して読めない)と隷書(コレは書き順は無い、好きなように書きやすいようにとのこと)
コレは良寛流 良寛さんはいつも空に向かって 指で練習していたとか
コレは教えるという 教 という字の昔の形 旁の左上から下へ下がる部分は 鞭を表し、教えるとはやさしさばかりではダメであるということを表しているのだと。
コレは展示されている西郷隆盛さんの書の言葉である。書は写真禁止でしたので。
やはり 人生努力を忘れ、惜しんではならないのだな。北川フラムさんの親父さんの姿を思い出せ。そしてイチローを!
講演から
文字はまず誤りなく読めること、その次は 誰が書いたかわかることが大事。書家への殺し文句はあらまるで活字の様 という のだそうだ。
呼吸が大事。呼気の時に人間は安定し活き活きしている。吸気の時は不安定。書も、筆で書く時は呼気で書き、又次も呼気から 始める。 コレは人間の行動全てにあてはまる。 武術で技をかける時は己が呼気の時であり、相手の吸気の時を見計らって掛 けるのである。
練習する時間が無い人は、僅かな時間に集中することと。
展示会に出品する時は500~600枚書くそうで、その中から出すのは、書いた記憶のないものが多いそうである。
普段接しない世界の人の話はおもしろい。 この川村龍州さんの人柄もざっくばらんで 気さくな人であった。