町屋と人形さまの町おこし 吉川 美貴
先日 村上市の味匠 きっかわ に行った時、お店の番台?で一人お客さんとの応対をされていたのが、この本の著者 吉川 美貴 さんでした。 とても美しい方でありかつ周囲への気配りも素敵なか方でした。 その方の脇に何気なく置かれてあったのがこの本でした。
この本を読み進めるうちに、この著者が 先日お会いした時のイメージより遥かに素晴らしい感性と想像力を持った方かということが、感じられた。そしてこの吉川夫婦が一体となり互いに助け合い町おこしに取り組んできたか、実に懇切丁寧に記載されていたように思う。そして読者に、この私にも何かできること無いかと勇気を与えてくれたように思う。
この村上市の町おこしをやらねばと思い立ったのはご主人のシンジさんでありこの方の心意気が始まりであったようである。
以下 これはと納得した言葉を記す。
二つの壁を突破せよ 一つの壁は物事を初回で実行し必ず成功させること 一回目が成功すれば、それまで反対していた人や快く思っていなかった人たちも後で賛同してくるものだ。まさに 勝てば官軍 なのだ。 もう一つの壁は組織を説得しまとめることだ。その為には、新しい企画に対し賛成、協力してくれる人だけでチームを作る。さらに はかりごとは秘密にすばやくすすめること。 大勢で会議をすればするほど、特徴ある個性的な企画は否応なく修正され、無難で平凡なつまらない企画になってしまう。
特に古い年代の物は時と共に風化してきた何とも言えない味があり、現代の物と比べて匠の技に裏打ちされた、手間隙かけた時間と汗の結晶のようなものがおのずと感じられ、理屈抜きで人を感動させます。
お客様の滞在時間が長いことでより多く使われるお金が、外部資本ですぐに町から出てゆくというのではなく、グルグルと地域の中でまっとうに循環することで、結果的に地域が豊かになる。
町を車から降りて歩いてみたくなるような町にしないといけない。イタリアの広場は まさにそんな場なのである。 友人と偶然出会ったり、ウインドウショッピングを楽しんだり、そんな行き交う人々を道端のデッキカフェでのびり眺めたりと。
長野を見ればため息よ!