リッツ・カールトンが大切にする サービスを超える瞬間 高野 登
先の長野市長選挙で縁ができた高野さんの著書です。
せっかく縁が出来たのに、選挙が終わればこの縁もお仕舞いではもったいない。
何よりもたとえ一週間でも彼に賭けワクワクとしたひと時を味わわせてもらったそのお
礼というか、その気にさせられた彼の姿をもっと知ってみたくて読んだ。
彼の全ては、ホスピタリティの実現、 といってよいのではないか。
ホスピタリティとは、彼のホテルの世界では おもてなしの心 であるという。
しかし、長野市長選挙でわれわれの前に立った彼の姿には、単にホテル業界
での心持ではなく、普通の人としての心持ちを示してくれていたように思う。
おもてなしとまでは行かなくても、他者に対しての思いやり、気配り、ちょっとした
心遣い、声掛け、そんなものが社会に和というものを広げてくれるのだという。
高野さんの選挙前の車座集会で、彼がいきいきと夢を語ってくれた。その情熱
にわれわれは動かされたのだ。彼の文中から、“パッションは、行動するエネルギ
ー、人を動かすエネルギー、そして自分の夢に人を巻き込むエネルギーです。”
まさに彼の行動は、リッツ・カールトンが持っているフィロソフィーと一致している。
さて、わが身に振り返ってみて、日野原重明さんの言葉に“高齢になっても、或い
は障害や病気を持っていてもいきいきと活躍している人がいる。彼らにはスピリッ
ツがあるのだ。”という言葉を思い出す。 私も病を得てから、無理はしなくなった。
と同時に夢、そして それを実現しようといったスピリッツも失ってきているようだ。
正直、隠居生活に近い。 仕事もその日が賄えればそれで良いと言った程度。
今からでもスピリッツが沸くような夢はないものか。
先日の 高野 登 に賭ける といったのはなんだったんだろう。