「原発は”悪”なのか!」
大飯原発の再稼動の是非が議論されるなか、
再稼動を望む地元住民から、このような発言があったと報道されていました。
原発に「善」も「悪」もありません。
あるのはどこまで「安全」で、どこからが「危険」かだけです。
たとえれば、何かの拍子にブレーキが利かなくなって、
暴走するかも知れない自動車を運転しても良いのか?
そのような自動車でも乗っていたいか?
ただそれだけです。
物事は、当事者に語らせるとあらぬ方向に議論が脱線することがあります。
最近あった卑近な例では、受動喫煙防止の対策。
恥ずかしい話しですが、わが社では喫煙所を設けているにもかかわらず、
「仕事の効率が落ちる(=面倒くさい)」という理由で、
自席で喫煙する社員がいます。
「タバコの煙が健康に悪いのなら、自動車の排気ガスだって同じ。
喫煙者を責める一方で、自分は自動車に乗るのは、自分勝手というものだ」
中には、平然とこのような反論をする喫煙者もいます。
オフィスで車のエンジンをふかす人はいません。
人の顔や他人の家にマフラーを向けてエンジンをふかせば、誰だって怒ります。
受動喫煙の防止は、「タバコを一切吸うな」と言っているのではありません。
「きちんとルールやマナーを守ろうよ」ということだけです。
旗色の悪くなった当時者は、意識的・無意識的にかかわらず、
とかく焦点を「善」「悪」の議論にすり替えようとする傾向があるものです
乗ってしまうと客観的な判断ができなくなります。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます