ある雑誌に、商品先物取引会社の数が、
ピーク時の300社から20数社にまで減ったという記事がありました。
そう言われてみれば、
ここ最近は商品先物取引会社の営業マンの飛び込み営業や、
電話勧誘がめっきりなくなったなあ・・・と思っていたところ、
2011年に商品先物取引法が施行され、
要請のない客への勧誘が禁止されたのだそうです。
これを「不招勧誘の禁止」といいます。
それまでは、会社に勧誘の電話がしつこくかかってきたり、
出先の小さな営業所に勤務していたときは、
事務所に入れ代わり立ち代わり飛び込み営業にきたり。
営業マンの話術も、
いきなり電話口で、 「いま小豆が大変なことになっています!
早くしないとチャンスを逃がしてしまいます」 などと興奮してまくしたてたり、
「名刺を30人分持ち帰らないと、上司から叱られるんです」
といった泣き落としなど、バラエティにとんだものでした。
商品先物取引法による不招勧誘の禁止は、
商先会社による強引な勧誘やしつこい勧誘などの迷惑行為、
個人投資家の莫大な損失などで「先物は怖くて危ないもの」という、
ダーティなイメージを植え付けた業界の身から出た錆でしょう。
風前の灯火となった商品先物業界からは、
不招勧誘の禁止の全面解除の声があがっているそうです。
冗談じゃありません。不招勧誘は迷惑千万です。
かつては、証券業界における「株取引」も同じでした。
しかし、株取引はいまや相場師と呼ばれるプロだけのものではなくなりました。
先物取引業界にも、同じような自助努力が必要ではないでしょうか。
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