今日の党首討論を見ていると、
議員定数の削減に関する「約束」を求める野田総理に対して、
自民党、安倍総裁の歯切れの悪さが感じられます。
「少数野党の議席数にも配慮しなければならない」
「いまここで私と野田総理とで決めていい問題ではない」
「いまの選挙制度は複雑で、多くの国民は理解できていない」
「自民党は以前から議員定数削減をマニフェストにしている」
言葉の威勢はいいけれど、
技術論や本質に触れない周辺論で相手を煙にまき、
言質をとられないようにしているのが見え見えでした。
「先の選挙の惨敗から三年たっても、
自民党は何も変わらなかったのだなあ」 という印象です。
結局、安倍総裁は
「議員定数削減には、全面的に協力する」と表明し、
16日の解散は確定しましたが、「どう協力するか」は言わずじまい。
削減数について、大きな逃げ道を作っての協力表明でした。
もともと自民党は議員定数削減について、
総論賛成、各論反対の立場です。
今日の様子では、自民党が政権をとった日には、
わずか数議席の削減でお茶を濁すことは明白でしょう。
「前面協力するとは言ったが、40議席削減に賛成したわけではない」
今度は自民党が「嘘つき」呼ばわりされる番です。
いまから来年の国会答弁が見えるようです。