くろたり庵/Kurotari's blog~since 2009

総務系サラリーマンの世に出ない言葉

中国は歴史を繰り返すか

2012-11-11 21:20:00 | 政治経済のことも考えよう
最近の中国に関する報道を見ていると、
そう遠くない将来、中国は戦争を引き起こすような気がしてなりません。
なぜなら今の中国は、過去の歴史で戦争が引き起こされた条件を、
ひとつひとつ満たしつつあるように思えるからです。

たとえば独裁国家であること。
もちろんこれは今に始まったことではありません。
しかし、そこに民衆の不満が鬱積し始めると、状況は大きく変わってきます。

党であれ人であれ、独裁国家における統治者の失脚は「死」を意味します。
政治的な「死」ではなく、独裁政権下では文字通り命を失うことになります。
そのため、統治者は自分への民衆の不満をかわすため、国外に標的を探します。
統治する者にとっても、統治される者にとっても、外敵は共通の敵というわけです。

自国の民族の優位性を謳って民衆の自尊心をくすぐり、
共通の敵を置くことで国をひとつにする。
それが長年続けてきた中国の愛国教育であることは、
誰もが知るところでしょう。

また、国力がつき、領土拡大の野心があること。
国力がつくと、国内で消費する資源や食料は膨大なものとなります。
それらを手に入れるためには、こつこつと働いて他国から買うよりも、
土地ごと手に入れてしまうほうが確実で早いと考え行動を起します。
経済力がつき、軍備を拡大し、領土的野心をむきだしにする。
帝国主義の典型です。

そして中国は、戦争を知らない世代が権力の中枢を握り始めています。

そうやって、中国は戦争への階段を一段、
また一段と上り始めているような気がします。
学生時代に、歴史の教師がこんなことを言っていました。

「永遠に続く独裁政権はない。
 そして強大な軍事力を手にした独裁政権が、
 それを一度も使わずに権力を手放した例もない」