花と山を友として

何よりも山の花が好き、山の景色が好き、山で出逢う動物が好き、そして山に登る人が好き。
写真と紀行文で綴る山親父日記

悪天候の至仏山は花だらけ

2013年07月19日 | 登山

山の鼻の近くで咲くショウキラン


植物研究見本園にて撮影したミズチドリ


東面登山道の蛇紋岩とシブツアサツキ

山の鼻の小屋に一泊して登った至仏山は、数年ぶりの花の当たり年で
雪田に出来る湿地は、どこもかしこも花一面の斜面だった。

それなのに、3連休は悪天候続きで、私たちが登った15日は
朝から雨降りで、登山道は川のように水が流れ、時折雲が流れて
日が差したりと、ままならぬ天候に振り回された一日だった。

特にお花畑で有名な「高天ヶ原」に着いた頃から強風と横殴りの
雨で、沢山の花を見ながら撮影がままならない状況だった。

悪天の尾瀬で、連日の救助隊出動が続いています
14日には、燧ヶ岳で怪我人が出て、ヘリコプターも出ましたが
悪天で着陸できず、ビジタヘーセンターの人も応援に出て、人力の
タンカで運びおろし、ヘリで搬送したと言う。
その後も、雨の尾瀬では、体調を崩したりしてヘリで運ばれた方が
出ています。
観光地化した尾瀬と言えども、1400メートルから2千メートル
を超す山です。しっかりした装備と体調を整えて登りましょうね

私はカメラにもレインカバーをつけていたが、横殴りの雨には
勝てず、レンズが濡れてピントが合わなかったり、電源が入らない
事態になったり、もう散々な状態だった。

なので、ここに載せる写真は、15日に撮影したもの以外も使用
している事をお断りしておきます。

天気が良ければ、高天ヶ原付近からは、こんな風に山の鼻と
上田代の湿原が見える筈なのですが、霧と雨で何にも見えず
残念な一日でした。
ちなみに右上が牛首と呼ばれる尾瀬ヶ原に突き出した小山
右下に見える建物がビジターセンターと山小屋が有る山の鼻
その左側に広がる湿原が植物研究見本園で、この中を突っ切って
至仏山の東面登山道の登山口に出る。
登山口には、登山届けのポストが有るので、必ず出すように
しましょう。


クモイイカリソウ・氷河期に栄えた花が、蛇紋岩地に取り残された
植物と考えられ、蛇紋岩残存植物と呼ばれる
この植物は、キバナイカリソウの変種と言われているが、その違いは
どこにあるのか、なかなか理解しがたい図鑑の説明が多い。
その詳しいことは、後で説明するが、私が同定のポイントにしているのは
葉っぱの赤褐色の縁取りで有る。
なので、あえて縁取りの有る葉も一緒に撮影している。


ホソバヒナウスユキソウ・他の地域から蛇紋岩地に入り込み
蛇紋岩の土壌に適応して変形したと考えられる蛇紋岩変形植物
と呼ばれている。背景に蛇紋岩を入れて撮影


オゼソウ・尾瀬の名前が付いている至仏山の名花、これも
蛇紋岩地に取り残された蛇紋岩残存植物と呼ばれている


お花畑1


お花畑2


お花畑3


咲き残りのユキワリソウ

続く






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