歩きながら考える

最近ちょっとお疲れ気味

細川舜司「日本の「分水嶺」をゆく」

2010-06-03 17:47:04 | 読書
 昨年4月にブログでこんなことを書きました。

(以下引用)
 先日、私の山関係の友人(といっても年齢は遙かに年上の人生の先輩の方)から久しぶりに電話をもらいました。本州の分水嶺をすべて踏破する、という彼の目標がいよいよ達成間近なのだそうです。
(引用終わり)

http://blog.goo.ne.jp/kunihiko_ouchi/e/04f3c89af3fb8bad7bdb482315e84519

 彼はこの偉業を成し遂げ、その記録を昨年11月に「日本の「分水嶺」をゆく」(新樹社)という本にまとめて出版しました。彼の山旅にわずかではありますが同行させてもらった私も献本いただきました。本は既に読ませていただきましたが、分水嶺の踏破の記録もさることながら、樹木に関する著者の知識の豊富さに驚かされます。ただし本書内に多く挿入されている、樹木を擬人化した対話形式のコラムは一般の読者層を意識しすぎであるようで(著者本人曰く、出版社からの要請であるようです)、個人的には記録集に徹したほうがよかったのではと感じました。

 先日、久しぶりに彼から連絡をいただきました。6月1日の「日本経済新聞」に出るから、とのことだったので紙面を見てみると、「私の履歴書」の隣の文化欄に彼の文章が大きく掲載されています。

 経済人として日本経済新聞社の「私の履歴書」や「文化」に寄稿するのは大きな憧れだと思うのですが、実際に知人がこうして紙面に登場すると、なんだか羨ましくも誇らしくも感じます。