歩きながら考える

最近ちょっとお疲れ気味

鯖江の方々には申し訳ありませんが

2009-11-10 23:49:40 | ものづくり・素形材
 メガネを付けたまま入浴するのは好ましいことではありません。温泉などはもってのほかです。高温と湿気でレンズのコーティングが剥げやすくなりますし、酸性度の強い温泉に入ったら金属のフレームはボロボロになってしまいそうです。しかし私はかなりの近眼で、入浴中もメガネが欠かせません。その結果、現在使っているメガネのレンズはコーティングが剥げだし細かい傷だらけになってしまいました。視野が曇ってあまり気分がよいものではなく、ついに我慢できなくなり新調することにしました。

 懐が寂しいので、ネットで格安店を探して安いメガネを作ることにしました。選んだのは秋葉原にある某店。レンズ込みで3980円と格安で、接客もとても丁寧で好感が持てます。強い近視の私はノーマルタイプのレンズだと非常に分厚くなってしまうため、6000円の付加料金を払って薄型非球面のレンズを特別注文しました。それでも合計1万円程度で済んでしまいます。安いです。
 私が入店したときには、「どうしてこんなに安いのか」としつこく尋ねる中小企業の経営者といった雰囲気のオジサンがいて、店員のお姉さんが応対に苦労していました。オジサンの質問内容については私も知りたいところでしたが、おそらくはアイテムを絞って中国製を大量購入することで大幅なコストダウンを図っているのでしょう。

 日本で流通しているメガネフレームの9割以上は福井県鯖江市で作られています。メーカーの大半は中小零細企業で、彼らが分業しながら作っているのだそうです。最近は中国製の格安品に圧されて彼らは厳しい状況にありますが、今回の件で私も鯖江のメガネフレーム業界を圧迫することに荷担してしまいました。
 給料が上がれば(いつのこと?)鯖江産のフレームのメガネを買うので、どうか鯖江のメガネフレーム業界関係者の皆様、今回はご勘弁のほどを。