歩きながら考える

最近ちょっとお疲れ気味

セパタクロー

2009-11-08 23:27:07 | 海外ものづくり事情
 タイにある日系工作機械メーカーでヒアリングを終わらせて帰るとき、社員たちが庭でタイの国技「セパタクロー」に興じているのを見かけました(ちょうどお昼休みでした)。籐製のボールを巧みに蹴り上げてバレーボールのように打ち合うのですが、日本人の目から見ると超絶的な技が繰り広げられているように思えてなりませんでした。

タイ語の操作マニュアルを用意しない日本の工作機械メーカー

2009-11-08 00:26:41 | 海外ものづくり事情
 タイ出張で何社かローカル系の金型メーカーを訪問して回りましたが、日本よりも景気が良くなっているような印象を受けました。仕事量はさすがに昨年と同じというわけにはいきませんが、どの会社でも受注が回復しつつあるという話を聞きました。

 この会社は従業員40名のプレス金型の専業メーカーです。主なユーザーは自動車部品、エアコン部品ですが、新モデルの市場投入によって仕事が増えており、私が訪問した時にはワイヤーカットは2直、切削加工のラインは昼勤と残業で対応しており、3月以降は全社的に2直の生産体制にする計画だとのことでした。そんな金型メーカーは今の日本にはないですよね。


 タイの企業のオーナーはほとんどが華人です。会社の入口にはたいていこういった小さな祠が祭られています。


 工場には古いマシンが多く見られました。1968年に購入したDeckelのマシンを今でも使っているそうです。まるで博物館ですね。


 アメリカのHAAS社のマシニングセンタを使っています。
 なお、この金型メーカーによると、「日本の工作機械の操作マニュアルは日本語か英語のものしかなく、現場の労働者のために自ら翻訳しなければならないが、HAASはタイ語の操作マニュアルをきちんと用意している」とのことでした。HAASは基本機能の充実ぶりと低価格を武器にしているそうですが、現地語のマニュアルを用意するという、当たり前のように思えることをきちんと行うことも、日本メーカーは学ぶべきかと思いました。