歩きながら考える

最近ちょっとお疲れ気味

ブラジルでの工場見学(その11) NISSAN DO BRASIL AUTOMOVEIS LTDA.

2009-09-06 22:06:14 | 海外ものづくり事情
 パラナ州サン・ジョセ・ドス・ピニャイス にあるNISSAN DO BRASIL AUTOMOVEIS LTDAは、世界初のルノーと日産の共同生産工場です(2005年の生産能力は年間4万台)。ただし、実際には工場労働者は全員がルノー・ブラジルの社員であり、日産がルノーの社員に生産を委託している格好になっています。ここでは、ルノーの小型トラック「マスター」(MASTER)と、日産のピックアップトラック「フロンティア」(FRONTIER)、日産のSUV「エクステラ」(XTERRA)が生産されています。

 
 残念ながら工場内は写真撮影禁止です。受付前の写真ぐらいOKかな、と思ってカメラを向けたところ受付の女性から厳しい口調で注意されました(結局、受付の写真はOKをもらえましたが)。日本と異なり、概してブラジルの工場は写真撮影が厳しく制限されることが多いです。

 この工場で生産されているのはピックアップトラックの「フロンティア」が中心で、販売先はブラジルの農場主をメインターゲットとしています。しかし、訪問した当時は工場の生産能力の4分の1程度しか生産されておらず、工場は6:30から14:30までの1シフトのみの操業で、組立、溶接は主として手作業に頼っていました。部品の現地調達率は60%で、残りは日本、米国などからの輸入でした。ガソリンエンジンはメキシコ、ディーゼルエンジンはヨーロッパ、プレス金型は米国から、それぞれ輸入しているとのことでした。

※なお上記の内容は2006年1月に同社を訪問したときに伺ったお話を基にしており、現在は 事情が変わっている点があると思います。