クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

おうち時間は羽生のお酒で……

2020年12月25日 | グルメ部屋
2020年も暮れを迎えました。
新型コロナウィルスの影響により、
年末年始は外出を控える人も少なくないでしょう。

2020年、羽生市内の企業が新しいお酒を発売しました。
その名も「貉藻」。
難しい漢字かもしれませんが、「むじなも」と読みます。

言うまでもなく、羽生市に所在する国指定天然記念物「宝蔵寺沼ムジナモ自生地」に由来しています。
お酒にムジナモが入っているわけではありません。
市内には食虫植物ムジナモが自生している場所があるため(さいたま水族館の南側)、
地元羽生を応援するべく地域資源をネーミングに使ったわけです。

宝蔵寺沼ムジナモ自生地は、昭和41年に国の天然記念物に指定されました。
一時はムジナモが激減したこともありましたが、現在は順調に生育しています。

日本酒「貉藻」は、羽生の米を100%使って作られているそうです。
2020年7月20日付の「埼玉新聞」でも取り上げられ、
「やや辛口で、華やかな香りと米のうま味が楽しめると好評だ」と紹介されています。

飲んでびっくりしました。
おいしい。
幼い頃から羽生の米で育ったせいかもしれません。
懐かしい味わいで体に染み込んでいきます。

僕は普段お酒を呑むことはありませんでした。
誰かと会うとき以外に口にしなかったのです。
それなのに、「貉藻」に出会ってから毎晩呑みたくなってしまいました。

「貉藻」の評判は好評です。
本来の呑み方ではないかもしれないけど、と断りをおいたあと、
ロックで呑むのもおいしいよ、と酒店の主人も勧めてくれました。
同期はキンキンに冷やしてもいけると言い、
天然記念物のことで色々と相談に乗ってもらっている理学博士も、
冷やでも熱燗でもおいしいと話します。

年末年始です。
ましてやコロナ禍でおうち時間が推奨されています。
羽生で買った肴で「貉藻」を呑む。
大人のおうち時間ですね。

※最初の画像は羽生の田んぼ

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2 コメント

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Unknown (treasure)
2020-12-30 08:58:45
まだ飲んだことないのですが、南陽醸造に次いで東亜酒造も同社を代表する日本酒になってくれると良いですね。折角、こぶし花ビールもあるので、相乗効果となると良いのですが。花陽浴は人気が出過ぎて入手困難になってますし。
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treasureさんへ (クニ)
2020-12-30 09:37:27
いまの年になって、初めてお酒を呑む習慣ができました。
羽生のお酒でそうなったのが嬉しいところです。
と言っても嗜む程度ですけどね。
確かに「花陽浴」は入手困難で、いつ発売されるかわからないのに、店頭に並ぶときはお客さんが結構来ているそうですね。
ずっと前浦和で呑んだことがありましたが、会話にも花が咲きました。
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