クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

『羽生 行田 加須 歴史周訪ヒストリア』のウラ話(1) ―時間―

2016年02月19日 | クニ部屋の本棚
拙著『羽生 行田 加須 歴史周訪ヒストリア』(まつやま書房)を手に取っていただいた方から、
比較的多く聞かれることがあります。
それは、「いつ書いているの?」という質問です。

日中は職業に従事しています。
1日まるまる文筆に専念できるわけではありません。
とんでもなく残業が多かったり、
休日出勤が当たり前という職場ではありませんが、
時期によっては時間に追い立てられ、
(精神的に)文筆どころではないときもあります。

では、いつ書くのか?
一般的な答えかもしれませんが、
それは“平日の夜”と“休日”です。

前者は職場から帰ったあとになります。
と言っても、すぐに机に向かえるわけではなく、
ペンを執れるのは9時か10時過ぎ。
そこから基本的に深夜まで書くことになります。

まあ、それが理想であって、
ぼくはよっぽど締切が迫っていない限り、
自宅ではなかなか集中できない性質です。
だらだらと過ごしてしまうことはしばしば。
机に向かってもすぐに眠くなることは少なくありません。

1番集中できるのは図書館ですが、
深夜まで開館しているのは周辺では皆無です。
したがって、休日は図書館に足を運ぶことになります。
その日の行きたい図書館に足を運び、
閉館時間まで机に向かって過ごしました。
(妻の了解を得て)

平日の夜には疲労感があります。
気分が全く乗らない日もあります。
ただ、そういう日でもとりあえず本を読み、調べ物はしていました。
やる気ゼロでも、本だけは手に取る。
すなわち、平日に準備(インプット)、
休日に執筆(アウトプット)というスタイルですね。

1日の終わりに調べ物をする気がよく起きますねとも言われますが、
もともと好きでやってきたことですし、
20代の頃はそれこそ強制と義務の強迫観念にとらわれていたので、
苦痛に感じたことはありません。
嫌ならば、そもそも書こうなんて気持ちも起きないと思います。

山羊座はよく「忍耐の星座」や「我慢強い」と言われます。
でも、ぼくは決して苦痛なことはやらないし、
かつ気まぐれなB型なので、嫌ならば途中で投げ出してしまうでしょう。
例え何かを我慢しているとすれば、
それは好きなものの範囲内です。
その範囲ならば我慢できます。

世の中には時間術の本が多く出ています。
本の数だけ方法があると言っても過言ではありません。
時間に追われている方は、
試行錯誤しながら自分のスタイルを確立していると思います。

ぼくは、方法というよりメリハリを重視しています。
いかにそこに気持ちを持っていくか。
それによって時間の質が変わってくるからです。
気持ちが乗らずにだらだら過ごす3時間より、
集中して作業する1時間の方が仕事の質もいいはずです。

時間を捻出するのは物理的に難しいことです。
ならば短時間の中で能率を上げるしかありません。
そのために、内部での気分の高まりがキーポイントとなります。

どう気分を高めるのか?
機会があれば具体的に書きたいのですが、
以前からぼくなりに試行錯誤してきました。
それが成功しているかどうかはさておき、
拙著はそのようにして書き上げたという実感はあります。
むろん、何でも好き勝手できたわけではなく、
協力してくれた家族には感謝しています。

ところで、誤解がないように言えば、
ぼくは日中の職業をないがしろにしているわけではありません。
この仕事を大切にしていますし、
やりがいも感じています。

執筆を重視し、日中の仕事を軽く見たことは1度もありません。
執筆があって、日中の仕事の質も上がる。
自身で「仕事の質が上がる」と言うのはおこがましいかもしれませんが、
ぼくはそう自負しています。


拙著

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