〔15.1.27.日経新聞:消費Biz面〕
ヨドバシカメラは小型家電や日用品などをインターネット通販で注文を受け付けてから6時間程度で消費者宅に届けるサービスを東京都内で始める。専用の物流拠点を地域ごとに設けて「早く商品を受け取りたい」という消費者ニーズに応える。ネットで販売する商品数もスポーツ用品など非家電製品中心に拡充。2016年以降に、現状の3倍となる1000万まで増やし、アマゾンジャパン(東京・目黒)などに対抗する。
ヨドバシは第1弾として2月中旬、短時間配送サービス「エクスプレスメール便」を武蔵野市や三鷹市など東京西部で始める。在庫を保管しておく小規模な物流拠点を3カ所設け、注文を受けると自社のトラックで配送する。従来は1日前後かかっていた配送時間を注文から6時間程度に短縮する。対象は小型家電や日用品で、冷蔵庫などの大型家電は対象外だ。
東京・中野や世田谷などで実験的に始めたところ、消費者のニーズが高いことがわかったため本格的に始める。ノウハウを蓄積しながら1~2年で東京全域と首都圏の一部に広げる。商品の価格は原則実店舗と同じで、配送料は無料だ。仕組みは異なるが、三大都市圏での即日配送も検討中だ。
全国展開するネット通販の取扱品目も増やす。100億円超を投じて、川崎市の物流センターを現状の約6倍に増床する計画で16年中の稼働を目指す。商品在庫は1000万品まで増やせる見通し。スポーツ用品や野菜といった非家電商品の扱いを増やす。ヨドバシの15年3月期のネット通販売上高は前期比約5割増の1000億円程度になる見通し。家電量販店系ではトップクラスとみられる。ただ、家電は消費者が店舗で商品を選んで実際にはネットで購入する「ショールーミング」の影響を受けやすい。13年の国内家電販売額約7兆4000億円のうち、1割程度がネット経由となったもようだ。
ネット通販専業とのサービス競争も激化している。アマゾンジャパンは有料会員らに、注文した当日に配達するサービスを展開。楽天は日本郵便と提携し、今春から東京都内の30カ所の郵便局に受け取り用のロッカーを設置する。
ヨドバシは、短時間配送や非家電商品の取扱拡充を通じてネット通販全体の競争力を高め、本業の家電需要の販売力強化につなげる。ほかの家電量販大手もネット通販強化を急ぐ。エディオンは15年4月をめどに、ネット通販の商品扱い数を現状の3倍の18万点前後に増やす。ヤマダ電機は東京都の10区で当日配送で午前10時~午後10時の2時間刻みで時間指定ができるサービスを始めた。
ヨドバシカメラは小型家電や日用品などをインターネット通販で注文を受け付けてから6時間程度で消費者宅に届けるサービスを東京都内で始める。専用の物流拠点を地域ごとに設けて「早く商品を受け取りたい」という消費者ニーズに応える。ネットで販売する商品数もスポーツ用品など非家電製品中心に拡充。2016年以降に、現状の3倍となる1000万まで増やし、アマゾンジャパン(東京・目黒)などに対抗する。
ヨドバシは第1弾として2月中旬、短時間配送サービス「エクスプレスメール便」を武蔵野市や三鷹市など東京西部で始める。在庫を保管しておく小規模な物流拠点を3カ所設け、注文を受けると自社のトラックで配送する。従来は1日前後かかっていた配送時間を注文から6時間程度に短縮する。対象は小型家電や日用品で、冷蔵庫などの大型家電は対象外だ。
東京・中野や世田谷などで実験的に始めたところ、消費者のニーズが高いことがわかったため本格的に始める。ノウハウを蓄積しながら1~2年で東京全域と首都圏の一部に広げる。商品の価格は原則実店舗と同じで、配送料は無料だ。仕組みは異なるが、三大都市圏での即日配送も検討中だ。
全国展開するネット通販の取扱品目も増やす。100億円超を投じて、川崎市の物流センターを現状の約6倍に増床する計画で16年中の稼働を目指す。商品在庫は1000万品まで増やせる見通し。スポーツ用品や野菜といった非家電商品の扱いを増やす。ヨドバシの15年3月期のネット通販売上高は前期比約5割増の1000億円程度になる見通し。家電量販店系ではトップクラスとみられる。ただ、家電は消費者が店舗で商品を選んで実際にはネットで購入する「ショールーミング」の影響を受けやすい。13年の国内家電販売額約7兆4000億円のうち、1割程度がネット経由となったもようだ。
ネット通販専業とのサービス競争も激化している。アマゾンジャパンは有料会員らに、注文した当日に配達するサービスを展開。楽天は日本郵便と提携し、今春から東京都内の30カ所の郵便局に受け取り用のロッカーを設置する。
ヨドバシは、短時間配送や非家電商品の取扱拡充を通じてネット通販全体の競争力を高め、本業の家電需要の販売力強化につなげる。ほかの家電量販大手もネット通販強化を急ぐ。エディオンは15年4月をめどに、ネット通販の商品扱い数を現状の3倍の18万点前後に増やす。ヤマダ電機は東京都の10区で当日配送で午前10時~午後10時の2時間刻みで時間指定ができるサービスを始めた。