〔15.1.10.日経新聞:1面〕
原油価格の急落が石油元売りの業績を直撃する。JXホールディングスは2015年3月期の連結経常損益が約1000億円の赤字(前期は3023億円の黒字)になる見通しになった。従来予想より2800億円の悪化になる。原油の在庫で評価損が発生するためだ。原油安は多くの企業で利益を押し上げるが、資源関連など一部の企業は業績悪化を余儀なくされそうだ。
元売り各社は70日分の在庫備蓄が義務付けられている。JXは1月以降の原油価格が1バレル55ドル程度で推移すると、在庫評価損が3500億円規模に膨らむ見込みだ。原油価格は昨年3月末は1バレル100ドル台だったが、足元は1バレル50ドルを割り込む水準で推移している。
今期の売上高は11兆円前後と前期より11%減る見通しだ。原油価格の下落で、ガソリンなど石油製品の価格も下がるためだ。最終的なもうけを示す最終損益も赤字になりそうだ。赤字転落は10年にJXが発足してから初めてになる。
ただ、在庫の影響を除くと業績は改善している。在庫評価損を除いた経常損益は2500億円前後の黒字と、前期より4割弱増える見通しだ。
原油価格の急落が石油元売りの業績を直撃する。JXホールディングスは2015年3月期の連結経常損益が約1000億円の赤字(前期は3023億円の黒字)になる見通しになった。従来予想より2800億円の悪化になる。原油の在庫で評価損が発生するためだ。原油安は多くの企業で利益を押し上げるが、資源関連など一部の企業は業績悪化を余儀なくされそうだ。
元売り各社は70日分の在庫備蓄が義務付けられている。JXは1月以降の原油価格が1バレル55ドル程度で推移すると、在庫評価損が3500億円規模に膨らむ見込みだ。原油価格は昨年3月末は1バレル100ドル台だったが、足元は1バレル50ドルを割り込む水準で推移している。
今期の売上高は11兆円前後と前期より11%減る見通しだ。原油価格の下落で、ガソリンなど石油製品の価格も下がるためだ。最終的なもうけを示す最終損益も赤字になりそうだ。赤字転落は10年にJXが発足してから初めてになる。
ただ、在庫の影響を除くと業績は改善している。在庫評価損を除いた経常損益は2500億円前後の黒字と、前期より4割弱増える見通しだ。