IPO 3133 海帆 郊外型居酒屋チェーン

〔15.4.9.日経新聞：投資情報面〕


　居酒屋「なつかし処昭和食堂」などの飲食店を運営する。通常の居酒屋チェーンと異なり、店舗の多くが郊外に立地する。近隣住民や大学生、工場の勤務者などが主要ターゲットだ。店舗と住宅街を結ぶ無料送迎バスを走らせ、飲酒運転を防ぎながら集客拡大を図る。

　特定の地域に集中出店する戦略を重視し、主に東海地域で76店を運営している。今後は他地域への進出も目指しており、まず九州に本格展開する予定。５年後には全国で200店体制を目指す。

　2015年３月期は売上高が前の期比16％増の48億円、純利益が33％増の１億3600万円を見込んでいる。14年３月期には従業員持ち株会発足に合わせて配当を実施したが、今後は「まずは内部留保を厚くしたい」（久田敏貴社長）としており、前期は無配の予定だ。上場時の調達資金は新規出店や店舗改装に充てる。