4927ポーラＨＤ、営業益最高 来期13％増 エステ併設店増加

〔14.12.30.日経新聞：投資情報面〕


　ポーラ・オルビスホールディングスの2015年12月期の連結業績は、営業利益が今期予想に比べ13％増の200億円程度になりそうだ。国内は「ポーラ」ブランドを取り扱う店舗を増やし売り上げを伸ばす。苦戦している中国事業はインターネット販売を増やすなどでテコ入れする。不採算店の削減など合理化も進め、営業利益は過去最高を更新する見通しだ。

　売上高は同４％増の2050億円前後になる見通しだ。15年は主力ブランドの「ポーラ」を扱うエステサロン併設店を14年に比べ５％増の650店程度にする。15年２月に美白化粧品を発売するなど国内シェアの拡大を目指す。好調な中価格帯ブランド「オルビス」はインターネットを活用した販促活動を進める。

　中国では買収したオーストラリアの化粧品ブランド「ジュリーク」などを展開しているが、14年12月期は営業赤字が続きそうだ。15年はネット販売の強化に加えて不採算店の閉鎖も検討し、ジュリークを営業黒字にし、米国ブランドの「Ｈ２Ｏプラス」は営業赤字の縮小を目指す。

　今期に実施した国内工場の統合によって原価率を低減するほか、広告宣伝費の圧縮などでコストを減らす。

　14年12月期の連結業績は売上高が前期比３％増の1980億円程度、営業利益が同10％増の176億円程度になりそうだ。消費増税の反動減はあったものの「オルビス」のスキンケア化粧品が好調だった。