(日経7/17:投資情報面)
ユニ・チャームの2015年1~6月期の連結営業利益は340億円前後と前年の1~6月期に比べて3%増えたもようだ。中国を中心に新興国で紙おむつや女性用生理用品が伸びた。国内でも訪日外国人客による購入が拡大し、収益を押し上げた。インドなどで市場開拓に向け広告宣伝費を積み増し、従来予想(365億円)は下回った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/fb/4cab10fdc4d370d26a6fa6515918f65c.jpg)
インドの紙おむつの売上高は2倍に拡大した(インドの販売店)
売上高は3600億円前後と17%増えた。特にアジアで販売を強化し、海外売上高比率が60%強と、前年同期に比べて2~3ポイント上昇した。
全体に占める比率が大きい中国では、上海など沿岸部の大都市で高価格帯の女性用生理用品が伸びている。紙おむつは付加価値の高いパンツ型が好調だった。現地生産した製品だけでなく、日本からの輸出品が伸びた。円安も業績を押し上げ、中国は円建てベースで3割の増収になった。
他のアジア地域でも業績を着実に伸ばしている。今春に第2工場が稼働したインドでは、紙おむつの売上高が2倍になった。現地での販売を開始した女性用生理用品も堅調だった。インド事業は7~12月期の半期ベースでは初めて営業黒字に浮上する公算が大きい。
同社製の紙おむつのシェアが6割と高いインドネシアも、1割程度の増収を確保したもようだ。サウジアラビアなど中東の紙おむつ事業も好調が続き、約2割の増収になったとみられる。
日本の売上高は1割弱増加した。中国人を中心に訪日外国人による購入(インバウンド消費)が拡大。特に高価格帯の商品の販売が好調だった。
一方、インドなど新たな市場の開拓に向けて、現地での販売促進費を積み増した。利益面でこうした先行投資のコストが負担になった。
同社は前期に3月期から12月期に移行した。15年12月期通期の業績は、連結売上高が前期比実質14%増の7600億円、営業利益は13%増の860億円の見通し。従来の予想を据え置く公算が大きい。新興国でのシェアの上昇を見込み、1~6月期の計画未達分を吸収できると見込んでいる。
ユニ・チャームの2015年1~6月期の連結営業利益は340億円前後と前年の1~6月期に比べて3%増えたもようだ。中国を中心に新興国で紙おむつや女性用生理用品が伸びた。国内でも訪日外国人客による購入が拡大し、収益を押し上げた。インドなどで市場開拓に向け広告宣伝費を積み増し、従来予想(365億円)は下回った。
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インドの紙おむつの売上高は2倍に拡大した(インドの販売店)
売上高は3600億円前後と17%増えた。特にアジアで販売を強化し、海外売上高比率が60%強と、前年同期に比べて2~3ポイント上昇した。
全体に占める比率が大きい中国では、上海など沿岸部の大都市で高価格帯の女性用生理用品が伸びている。紙おむつは付加価値の高いパンツ型が好調だった。現地生産した製品だけでなく、日本からの輸出品が伸びた。円安も業績を押し上げ、中国は円建てベースで3割の増収になった。
他のアジア地域でも業績を着実に伸ばしている。今春に第2工場が稼働したインドでは、紙おむつの売上高が2倍になった。現地での販売を開始した女性用生理用品も堅調だった。インド事業は7~12月期の半期ベースでは初めて営業黒字に浮上する公算が大きい。
同社製の紙おむつのシェアが6割と高いインドネシアも、1割程度の増収を確保したもようだ。サウジアラビアなど中東の紙おむつ事業も好調が続き、約2割の増収になったとみられる。
日本の売上高は1割弱増加した。中国人を中心に訪日外国人による購入(インバウンド消費)が拡大。特に高価格帯の商品の販売が好調だった。
一方、インドなど新たな市場の開拓に向けて、現地での販売促進費を積み増した。利益面でこうした先行投資のコストが負担になった。
同社は前期に3月期から12月期に移行した。15年12月期通期の業績は、連結売上高が前期比実質14%増の7600億円、営業利益は13%増の860億円の見通し。従来の予想を据え置く公算が大きい。新興国でのシェアの上昇を見込み、1~6月期の計画未達分を吸収できると見込んでいる。