〔15.4.5.日経新聞:1面〕
【ニューヨーク=山下晃】米主要企業500社の2015年1~3月期決算は、事前の市場予想では前年同期比2.8%の減益になりそうだ。マイナスは金融危機後の09年7~9月期以来、およそ5年半ぶり。原油安でエネルギー関連企業が苦戦するほか、ドル高が海外展開する企業に逆風となる。決算内容は足元で上値が重くなっている米株相場を左右しそうだ。
調査会社トムソン・ロイターの1株利益予想によると、昨年10月時点で主要500社は今年1~3月期に11.5%の増益予想だった。ところが原油価格の下落が響き1月時点で5%増益まで鈍化。さらにドル高が追い打ちをかけ、足元(2日時点)は2.8%の減益予想に転じた。
業種別で最も厳しいのは「エネルギー」で、64%の減益となる見通しだ。原油先物相場の指標となるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)はこの四半期の平均が1バレル48ドルと前年同期のほぼ半分に下落した。米石油メジャーのエクソンモービルは約6割の減益となるもようだ。
米主要企業の米国外の売上高比率はおよそ30%。為替相場はこの四半期は平均1ドル=119円前後で推移し、前年同期に比べ15%のドル高・円安だ。ドルの上昇は米企業が米国外で稼ぎ出す収益にはマイナスになる。
【ニューヨーク=山下晃】米主要企業500社の2015年1~3月期決算は、事前の市場予想では前年同期比2.8%の減益になりそうだ。マイナスは金融危機後の09年7~9月期以来、およそ5年半ぶり。原油安でエネルギー関連企業が苦戦するほか、ドル高が海外展開する企業に逆風となる。決算内容は足元で上値が重くなっている米株相場を左右しそうだ。
調査会社トムソン・ロイターの1株利益予想によると、昨年10月時点で主要500社は今年1~3月期に11.5%の増益予想だった。ところが原油価格の下落が響き1月時点で5%増益まで鈍化。さらにドル高が追い打ちをかけ、足元(2日時点)は2.8%の減益予想に転じた。
業種別で最も厳しいのは「エネルギー」で、64%の減益となる見通しだ。原油先物相場の指標となるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)はこの四半期の平均が1バレル48ドルと前年同期のほぼ半分に下落した。米石油メジャーのエクソンモービルは約6割の減益となるもようだ。
米主要企業の米国外の売上高比率はおよそ30%。為替相場はこの四半期は平均1ドル=119円前後で推移し、前年同期に比べ15%のドル高・円安だ。ドルの上昇は米企業が米国外で稼ぎ出す収益にはマイナスになる。