〔15.2.6.日経新聞:企業2面〕
コスモ石油は5日、10月に持ち株会社に移行すると発表した。石油製品の精製、ガソリンなどの販売、資源開発の3事業子会社を持ち株会社の傘下に置く。各事業の収益環境に応じて経営資源を最適配分する。ガソリンの国内需要低迷で石油業界では再編機運が高まっており機動的に動ける体制にする狙いもありそうだ。
持ち株会社は社外取締役が2人以上必要な「監査等委員会設置会社」とする。実務は各事業子会社が担い、持ち株会社は監督機能に特化し経営効率を高める。従来は精製事業に経営資源が偏りがちだった。
同社は国内に3カ所の製油所を持ち原油処理能力は日量約45万バレル。全国で約3200店のスタンドを運営しており、ガソリン販売量は業界5位。持ち株会社への移行で、事業ごとに他社と連携しやすくなる。
▽今期最終赤字910億円 在庫に評価損
コスモ石油は5日、2015年3月期の連結最終損益が910億円の赤字(前期は43億円の黒字)になるとの見通しを発表した。従来の黒字予想(140億円)から一転して赤字となる。原油価格の下落を受け、70日の備蓄を義務付けられている原油在庫の評価損が1100億円に膨らむ。
コスモ石油は5日、10月に持ち株会社に移行すると発表した。石油製品の精製、ガソリンなどの販売、資源開発の3事業子会社を持ち株会社の傘下に置く。各事業の収益環境に応じて経営資源を最適配分する。ガソリンの国内需要低迷で石油業界では再編機運が高まっており機動的に動ける体制にする狙いもありそうだ。
持ち株会社は社外取締役が2人以上必要な「監査等委員会設置会社」とする。実務は各事業子会社が担い、持ち株会社は監督機能に特化し経営効率を高める。従来は精製事業に経営資源が偏りがちだった。
同社は国内に3カ所の製油所を持ち原油処理能力は日量約45万バレル。全国で約3200店のスタンドを運営しており、ガソリン販売量は業界5位。持ち株会社への移行で、事業ごとに他社と連携しやすくなる。
▽今期最終赤字910億円 在庫に評価損
コスモ石油は5日、2015年3月期の連結最終損益が910億円の赤字(前期は43億円の黒字)になるとの見通しを発表した。従来の黒字予想(140億円)から一転して赤字となる。原油価格の下落を受け、70日の備蓄を義務付けられている原油在庫の評価損が1100億円に膨らむ。