〔14.12.10.日経新聞:マーケット商品面〕
2014年のコメの輸出量が過去最高を更新した。農林水産省が9日発表した1~10月の輸出数量(援助除く)は3380トンで通年で最高だった昨年(3121トン)を超えた。前年同期と比べ45.8%増えた。国内価格の下落や為替の円安で国産米の割高感が薄れ、和食人気の高いアジア向けを中心に伸びた。
輸出金額も前年同期比40.2%増の10億7千万円で最高を更新した。主な輸出先の香港、シンガポール向けの増加基調が続いている。競合するカリフォルニア米が干ばつによる生産減で高値となったこともあり、日本米を新たに採用する和食レストランもある。
日本国内のコメ消費は減少傾向で、コメ卸の神明ホールディングや農機メーカーのクボタは輸出拡大に動いている。生産者も新たな販路として注目し、14年産の輸出用米の生産量は6092トンと前年の2倍強になった。
輸出は伸びているが、約790万トンの国内生産量と比較するとわずかだ。個別に輸出し、販路を奪い合っているとの指摘もある。コメ関連業界は11月末に「全日本コメ・コメ関連食品輸出促進協議会」を立ち上げた。共通のロゴマークを作成するなどして日本全体で輸出拡大に取り組む。
2014年のコメの輸出量が過去最高を更新した。農林水産省が9日発表した1~10月の輸出数量(援助除く)は3380トンで通年で最高だった昨年(3121トン)を超えた。前年同期と比べ45.8%増えた。国内価格の下落や為替の円安で国産米の割高感が薄れ、和食人気の高いアジア向けを中心に伸びた。
輸出金額も前年同期比40.2%増の10億7千万円で最高を更新した。主な輸出先の香港、シンガポール向けの増加基調が続いている。競合するカリフォルニア米が干ばつによる生産減で高値となったこともあり、日本米を新たに採用する和食レストランもある。
日本国内のコメ消費は減少傾向で、コメ卸の神明ホールディングや農機メーカーのクボタは輸出拡大に動いている。生産者も新たな販路として注目し、14年産の輸出用米の生産量は6092トンと前年の2倍強になった。
輸出は伸びているが、約790万トンの国内生産量と比較するとわずかだ。個別に輸出し、販路を奪い合っているとの指摘もある。コメ関連業界は11月末に「全日本コメ・コメ関連食品輸出促進協議会」を立ち上げた。共通のロゴマークを作成するなどして日本全体で輸出拡大に取り組む。