〔15.3.21.日経新聞:国際1面〕
【モスクワ=田中孝幸】ロシア国防省は20日、北方領土を含む千島列島(ロシア語でクリール諸島)で軍事演習を実施したと発表した。プーチン大統領の指示で全土で行っている抜き打ち演習の一環だ。島しょ部に約100人の敵が上陸したという想定で、兵員約500人やヘリコプター4機を動員した。
ロシア通信などが伝えた。このほか同国軍はウクライナ南部・クリミア半島の編入1年に合わせて、ウクライナとの国境を管轄する西部軍管区で16日から約8万人規模の演習を開始した。18日にはサハリン州やバルト海など全土で一斉に、陸海空の3軍による演習を行った。
タス通信によるとアントノフ国防次官は19日、演習について「威嚇行為ではない」と語った。実際にはウクライナ危機で対立を深める北大西洋条約機構(NATO)や米国をけん制するほか、国内の引き締めを図る狙いがあるとみられる。
ロシア軍は北方領土では2014年8月に1000人規模の軍事演習を実施しており、今回はこれより小規模となる。ただ、演習を通じて「米国と安保上の結びつきを強める日本に不快感を示そうとした」(日ロ外交筋)との見方も出ている。
※ブログ主補記:先の大戦でロシア軍が日本軍の武装解除後に参戦し、北方領土はもちろん満州/中国からの引上げ者の多くが生き地獄を味わわされた歴史を忘れてはいけませんね。小中高校で近現代史をスッ飛ばすのは、こうした恐ろしい史実を伝えないことでもあり、冷静に考えると背筋が凍る思いがします。。。
【モスクワ=田中孝幸】ロシア国防省は20日、北方領土を含む千島列島(ロシア語でクリール諸島)で軍事演習を実施したと発表した。プーチン大統領の指示で全土で行っている抜き打ち演習の一環だ。島しょ部に約100人の敵が上陸したという想定で、兵員約500人やヘリコプター4機を動員した。
ロシア通信などが伝えた。このほか同国軍はウクライナ南部・クリミア半島の編入1年に合わせて、ウクライナとの国境を管轄する西部軍管区で16日から約8万人規模の演習を開始した。18日にはサハリン州やバルト海など全土で一斉に、陸海空の3軍による演習を行った。
タス通信によるとアントノフ国防次官は19日、演習について「威嚇行為ではない」と語った。実際にはウクライナ危機で対立を深める北大西洋条約機構(NATO)や米国をけん制するほか、国内の引き締めを図る狙いがあるとみられる。
ロシア軍は北方領土では2014年8月に1000人規模の軍事演習を実施しており、今回はこれより小規模となる。ただ、演習を通じて「米国と安保上の結びつきを強める日本に不快感を示そうとした」(日ロ外交筋)との見方も出ている。
※ブログ主補記:先の大戦でロシア軍が日本軍の武装解除後に参戦し、北方領土はもちろん満州/中国からの引上げ者の多くが生き地獄を味わわされた歴史を忘れてはいけませんね。小中高校で近現代史をスッ飛ばすのは、こうした恐ろしい史実を伝えないことでもあり、冷静に考えると背筋が凍る思いがします。。。