〔15.3.7.日経新聞:企業2面〕
ジャパンディスプレイは6日、石川県白山市にスマートフォン(スマホ)用の高精細液晶パネルの新工場を建設すると発表した。投資額は1700億円で、大半を主要な納入先である米アップルが負担するとみられる。2016年夏に稼働して全社的な生産能力を2割強増やし、韓国LGディスプレーなど競合大手に対抗する。
新工場の月産能力はガラス基板ベースで2万5千枚。スマホ向け高精細液晶では世界最大の能力を持つ同社の茂原工場(千葉県茂原市)の半分に当たる。
茂原工場の足元の稼働率は9割を超え、生産能力の増強を検討していた。工場建設に関与する電機大手によれば新工場はアップルから資金提供を受けるが、同社向けの専用工場とはせずに他社にもパネルを供給するという。
ジャパンディスプレイはアップルの「iPhone(アイフォーン)6」や小米(シャオミ)など中国メーカー向けに液晶パネルの出荷を伸ばしている。14年10~12月期の連結営業利益は前年同期比8割増の147億円となり、3四半期ぶりに黒字を確保した。
300ドル以上の高価格帯スマホの世界市場は16年に4億台を超える見通しだ。台湾や中国のパネルメーカーも高精細液晶の新工場を計画しているが、生産が軌道に乗るには時間がかかるとの見方が強い。ジャパンディスプレイは他社に先駆けて16年に新工場を稼働し、高価格帯でのシェア拡大につなげる。
ジャパンディスプレイは6日、石川県白山市にスマートフォン(スマホ)用の高精細液晶パネルの新工場を建設すると発表した。投資額は1700億円で、大半を主要な納入先である米アップルが負担するとみられる。2016年夏に稼働して全社的な生産能力を2割強増やし、韓国LGディスプレーなど競合大手に対抗する。
新工場の月産能力はガラス基板ベースで2万5千枚。スマホ向け高精細液晶では世界最大の能力を持つ同社の茂原工場(千葉県茂原市)の半分に当たる。
茂原工場の足元の稼働率は9割を超え、生産能力の増強を検討していた。工場建設に関与する電機大手によれば新工場はアップルから資金提供を受けるが、同社向けの専用工場とはせずに他社にもパネルを供給するという。
ジャパンディスプレイはアップルの「iPhone(アイフォーン)6」や小米(シャオミ)など中国メーカー向けに液晶パネルの出荷を伸ばしている。14年10~12月期の連結営業利益は前年同期比8割増の147億円となり、3四半期ぶりに黒字を確保した。
300ドル以上の高価格帯スマホの世界市場は16年に4億台を超える見通しだ。台湾や中国のパネルメーカーも高精細液晶の新工場を計画しているが、生産が軌道に乗るには時間がかかるとの見方が強い。ジャパンディスプレイは他社に先駆けて16年に新工場を稼働し、高価格帯でのシェア拡大につなげる。