〔15.3.5.日経新聞:アジアBiz面〕
【シンガポール=吉田渉】島津製作所は4日、2017年3月期のアジア市場(中国を除く)の売上高を14年3月期比で4割増やす計画を明らかにした。東南アジア諸国連合(ASEAN)とインドで食品安全基準の整備などが進み、同社が得意とする分析機器の需要が高まると判断した。
中本晃社長が滞在先のシンガポールで取材に応じ、「ASEANとインド市場を最重要視している」と述べた。過去10年は中国が海外事業をけん引したが、アジア新興国の開拓に重点を置く。中国を除くアジア売上高は14年3月期の221億円から17年3月期に310億円まで引き上げる。
16年にはマレーシアで現地生産を始める。主に食品や医薬品の分析に使う機器を生産する。価格を抑えた普及品の販売に力を入れる。インドでも医薬品や自動車メーカーの市場を掘り起こす。
「現地販売代理店の営業力向上に力を入れる」とも話した。日本からの技術者派遣を増やすなど提案力を高める。海外売上高は近く日本を上回る見通しで、今後の成長のけん引役となる。「M&A(合併・買収)を含む戦略的な提携も視野に入れている」という。
【シンガポール=吉田渉】島津製作所は4日、2017年3月期のアジア市場(中国を除く)の売上高を14年3月期比で4割増やす計画を明らかにした。東南アジア諸国連合(ASEAN)とインドで食品安全基準の整備などが進み、同社が得意とする分析機器の需要が高まると判断した。
中本晃社長が滞在先のシンガポールで取材に応じ、「ASEANとインド市場を最重要視している」と述べた。過去10年は中国が海外事業をけん引したが、アジア新興国の開拓に重点を置く。中国を除くアジア売上高は14年3月期の221億円から17年3月期に310億円まで引き上げる。
16年にはマレーシアで現地生産を始める。主に食品や医薬品の分析に使う機器を生産する。価格を抑えた普及品の販売に力を入れる。インドでも医薬品や自動車メーカーの市場を掘り起こす。
「現地販売代理店の営業力向上に力を入れる」とも話した。日本からの技術者派遣を増やすなど提案力を高める。海外売上高は近く日本を上回る見通しで、今後の成長のけん引役となる。「M&A(合併・買収)を含む戦略的な提携も視野に入れている」という。