日本株と投資信託のお役立ちノート

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(主に日経,ロイター,WSJから引用。賞味期限の短い記事は今後省きます)

テーマパーク・遊園地、売上高最高へ 今年6000億円に迫る、USJけん引 訪日客・シニア、争奪戦に

2014年12月30日 | 33.サービス業
〔14.12.30.日経新聞:企業面〕



 国内の主な遊園地・テーマパークの2014年の合計売上高が過去最高となりそうだ。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)の映画「ハリー・ポッター」エリアの開業効果などで6千億円に迫る勢い。競合施設も対抗策を競い合い消費増税後のレジャー需要を盛り上げた。15年は急増する訪日客やシニア層の集客合戦が激しくなりそうだ。

 経済産業省の特定サービス産業動態統計調査によると、14年1~10月の遊園地・テーマパークの売上高(入場料、飲食・物販収入)は前年同期比7%増の4874億円。11~12月は比較的天候に恵まれたため、通年で13年実績の約5700億円を上回るのは確実。3年連続のプラスで6千億円に近づきそうだ。

 USJでは7月にハリー・ポッターの新エリアを開業以降、6カ月連続で各月の入場者数が過去最高となった。仮装を楽しむ「ハロウィーン」やクリスマスイベントなど季節ごとに大型イベントを開催。リピーターを飽きさせない取り組みが効果を出した。関西圏以外の観光客やアジアからの旅行客も取り込んだ。

 東京ディズニーリゾート(TDR、千葉県浦安市)を運営するオリエンタルランドは14年度の入場者見通しを当初予想の2800万人から3040万人に上方修正した。客単価も当初予想を3%上回る1万930円に引き上げた。13年度は東京ディズニーランド(TDL)の開業30周年で、入場者数は過去最高の3129万人を集めた。14年度は反動減やUSJの新エリア開業で入場者数の大幅減を予想した。5月にTDLのシンデレラ城に立体映像を投映する新ショーを始めるなどてこ入れ策がきいた。

 ハウステンボス(長崎県佐世保市)は14年通年で前年比12%増の286万人を見込む。浅草花やしき(東京・台東)も13年の53万2千人を超え前年比3%増の54万人に達した。忍者体験ができる施設や芸者遊び体験を実施し、円安で増える外国人旅行客の人気を集めた。

 4月の消費増税で新車や家電などの販売は伸び悩んでいるが、体験を売り物にする「コト消費」は堅調だ。テーマパークなどは代表格といえる。

 15年も各社はシニア層、訪日客を取り込み入場客数と売上高の上積みを狙う。TDLでは15年1月から大ヒット映画「アナと雪の女王」をテーマにした特別イベントを始める。同年1月から45歳以上向けに通常の1日券より500円安い5900円の1日券を発売する。3月までの期間限定でシニア層を取り込む。

 サンリオピューロランド(東京都多摩市)は海外からもインターネットで入場券が買えるシステムも検討する。20日から園内で外国人客が消費税の免税措置を受けられるようにした。よみうりランド(東京都稲城市)は15年度に過去最大規模の約100億円を投じて4施設の屋内型アトラクション施設を新設する。


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