(日経10/01:マーケット総合1面)
業務用製氷機大手のホシザキ電機株が30日、一時前日比4%高の8490円まで上昇し、上場来高値を更新した。この日は東証1部の9割が上昇する全面高だったが、高値更新となると限られる。日経平均株価が8月末から8%下落した環境下で、同社株は7%上昇と堅調ぶりが際立つ。
中国発の景気不透明感が強まるなか、業績に安定感のある個別銘柄を物色する動きは健在。東海東京調査センターの大平光行シニアアナリストは「中国リスクの影響が限られる銘柄には資金が流入しやすい」とみる。
同社は製氷機と業務用冷蔵庫で高い国内シェアを持つ。主要顧客であるフードサービス産業向けの販売が好調なうえ、飲食店など新規顧客の開拓を進めている。2015年12月期の連結営業利益は前期比7%増の290億円と最高益を更新する見通しだ。
株式市場では一段の業績上振れを期待する声が強く、アナリスト予想の平均(QUICKコンセンサス)は310億円。「通期業績の上方修正を期待した買いが株価を押し上げている」(SMBCフレンド調査センターの木谷亨主任研究員)という。とはいえ、予想PER(株価収益率)は34倍台に達する。14倍台の東証1部平均に比べ、割高感が強まっている。目先は利益確定売りが出やすい局面になりそうだ。
業務用製氷機大手のホシザキ電機株が30日、一時前日比4%高の8490円まで上昇し、上場来高値を更新した。この日は東証1部の9割が上昇する全面高だったが、高値更新となると限られる。日経平均株価が8月末から8%下落した環境下で、同社株は7%上昇と堅調ぶりが際立つ。
中国発の景気不透明感が強まるなか、業績に安定感のある個別銘柄を物色する動きは健在。東海東京調査センターの大平光行シニアアナリストは「中国リスクの影響が限られる銘柄には資金が流入しやすい」とみる。
同社は製氷機と業務用冷蔵庫で高い国内シェアを持つ。主要顧客であるフードサービス産業向けの販売が好調なうえ、飲食店など新規顧客の開拓を進めている。2015年12月期の連結営業利益は前期比7%増の290億円と最高益を更新する見通しだ。
株式市場では一段の業績上振れを期待する声が強く、アナリスト予想の平均(QUICKコンセンサス)は310億円。「通期業績の上方修正を期待した買いが株価を押し上げている」(SMBCフレンド調査センターの木谷亨主任研究員)という。とはいえ、予想PER(株価収益率)は34倍台に達する。14倍台の東証1部平均に比べ、割高感が強まっている。目先は利益確定売りが出やすい局面になりそうだ。