〔15.3.11.日経新聞:投資情報面〕
クラリオンは10日、2015年3月期の連結純利益が前期比28%減の24億円になる見通しだと発表した。従来予想(41%増の47億円)から一転、減益となる。国内でのカーナビゲーションシステムの販売が想定より低迷するほか、研究開発費の増加が負担となる。今期の年間配当は2円(前期はゼロ)と、08年3月期以来、7期ぶりに復配する。
業績を下方修正しても復配するのは、7期ぶりに配当原資を確保できるメドが立ったためだ。同社は金融危機で業績が悪化した09年3月期以降、利益剰余金のマイナスが続いていたが、昨年に減資を実施して解消。今期の単独ベースの利益剰余金は30億円近いプラス(前期は80億円強のマイナス)に回復する見通しだ。
今期の売上高は3%増の1975億円で従来予想を25億円下回る。消費増税の反動減で国内自動車メーカーの生産が振るわず、カーナビのOEM(相手先ブランドによる生産)供給が伸び悩む。量販店など市販向けも競争激化で厳しい情勢だ。米国や中国など海外向けは好調だが、国内の不振を補えない見通しだ。
経常利益は8%減の41億円の見通し。市販向けでは海外工場から輸入する製品もあり、足元の円安で採算が悪化する。来期以降に投入するOEM向け製品の受注が旺盛で開発費の負担も増す。
クラリオンは10日、2015年3月期の連結純利益が前期比28%減の24億円になる見通しだと発表した。従来予想(41%増の47億円)から一転、減益となる。国内でのカーナビゲーションシステムの販売が想定より低迷するほか、研究開発費の増加が負担となる。今期の年間配当は2円(前期はゼロ)と、08年3月期以来、7期ぶりに復配する。
業績を下方修正しても復配するのは、7期ぶりに配当原資を確保できるメドが立ったためだ。同社は金融危機で業績が悪化した09年3月期以降、利益剰余金のマイナスが続いていたが、昨年に減資を実施して解消。今期の単独ベースの利益剰余金は30億円近いプラス(前期は80億円強のマイナス)に回復する見通しだ。
今期の売上高は3%増の1975億円で従来予想を25億円下回る。消費増税の反動減で国内自動車メーカーの生産が振るわず、カーナビのOEM(相手先ブランドによる生産)供給が伸び悩む。量販店など市販向けも競争激化で厳しい情勢だ。米国や中国など海外向けは好調だが、国内の不振を補えない見通しだ。
経常利益は8%減の41億円の見通し。市販向けでは海外工場から輸入する製品もあり、足元の円安で採算が悪化する。来期以降に投入するOEM向け製品の受注が旺盛で開発費の負担も増す。