6702 富士通、車関連で横断組織 グループ各社とＩＴ製品

〔15.1.23.日経新聞：企業２面〕
　富士通は富士通テンなどのグループ会社と自動車関連事業で連携を深める。４月に横断的な組織を新設、自動車部品やシステム開発、交通データ分析サービスなどを仮想的にまとめる。自動車とＩＴ（情報技術）を融合した商品の開発ペースを速めるのが狙い。２年間で200億円の投資も実行し、2018年度に関連売上高を現在の2.5倍の１兆円に伸ばす。

　富士通は富士通テンのほか、ＥＣＵ（電子制御装置）メーカーのトランストロン（横浜市）、旧日産自動車系の設計ソフト会社のデジタルプロセス（神奈川県厚木市）などをグループ会社に持つ。富士通本体でも駆動系システムの開発をするなど各社が自動車メーカーと個別に取引している。富士通本体やグループ会社から各部門を統括する人員を専任と兼任で新組織に集める。意思決定を一元化し、新組織からそれぞれの部門に指令を出す。自動車メーカーの調達などへの窓口も集約。新組織の傘下に入る人員は１万２千人規模になる。