日本株と投資信託のお役立ちノート

株や投信の運用に役立つ記事を探します。
(主に日経,ロイター,WSJから引用。賞味期限の短い記事は今後省きます)

企業の自己資本、円安で20兆円増 上場企業、2年間で 日産やパナソニック、成長投資へ余力

2014年12月28日 | 国内:景気・物価・賃金
〔14.12.28.日経新聞:1面〕

 外国為替市場で急速に円安が進み、企業の財務体質が改善している。上場企業(3月期決算)の自己資本は円相場が最高値圏にあった2年前に比べ、円安によって約20兆円増加した。海外に保有する資産を円換算した金額が膨らむためで、自動車や電機などグローバル企業に恩恵が大きい。

 企業の自己資本は株主が出資した資金や稼いだ利益の蓄積を指し、海外資産の変動分も加味される。自己資本が増えると経営の安定性が増して資金を調達しやすくなり、設備投資やM&A(合併・買収)など成長へ向けた投資余力が高まる。

 日産自動車はメキシコで工場を建設するなど海外投資を増やしており、グループで保有する固定資産のほぼ半分が北米に集中する。円安の進行で2年間で自己資本が約7800億円増えた。電機も改善効果が大きい。パナソニックは約4500億円、ソニーも約4300億円、それぞれ自己資本が増加した。

 ソフトバンクは米スプリント買収などで海外資産が膨らんでいる。孫正義社長は「円安によって円換算した株主価値の押し上げ効果が大きくなる」と話す。

 2012年9月には円高が自己資本を16兆円超押し下げたが、現在は円安で押し上げに転じている。

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