日本株と投資信託のお役立ちノート

株や投信の運用に役立つ記事を探します。
(主に日経,ロイター,WSJから引用。賞味期限の短い記事は今後省きます)

外為6/12:ドル方向感出ず、黒田発言の余韻で上値重い

2015年06月13日 | 為替全般
[東京 12日 ロイター]         
       ドル/円   ユーロ/ドル   ユーロ/円
 午後3時現在 123.43/45 1.1238/42 138.72/76
 午前9時現在 123.59/61 1.1244/48 138.98/02
 NY午後5時 123.42/45 1.1257/62 138.93/97

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点からほぼ変わらずの123円半ばだった。良好な米経済指標を受けてドルが選好されやすい地合いと見られたが、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に様子見ムードがうかがわれたほか、黒田東彦日銀総裁の為替発言で急落した余韻もあって上値を追う機運が高まらず、方向感が出なかった。

前日発表の米小売売上高が良い内容になったことを受け、朝方は「一部の参加者がドル買いから入っていた」(邦銀)という。午前9時前に123.68円まで上昇し、この日の高値を付けた。週末を控えている上、来週には米連邦公開市場委員会(FOMC)が予定されていることから「この時間帯にポジションを大きく傾ける向きは少ないだろう」(先の国内金融機関)という。
麻生太郎財務相の「為替の水準についてコメントしない」とする発言が伝わったが、外為市場の反応は限定的だった。

午後には取引も細り「相場は閑散としている」(国内金融機関)との声が聞かれた。ギリシャに関連する報道を受けてユーロが弱含み、やや円高に振れてドル/円も一時123.33円まで下押しされる場面があった。「内容自体は目新しくなかったが、ギリシャ情勢は大詰めの様相が出てきているだけに相場の反応が出やすかったようだ」(別の国内金融機関)との声が出ていた。

きょうは海外時間に、米5月生産者物価指数や米ミシガン大学消費者信頼感指数速報値の発表が予定されている。市場では「FOMCに向けて米景気の回復基調を確認する意味では重要だが、ドルが踏み上がるような材料になるとは想定しにくい」(同)との声が出ていた。

<米指標良好でもドル伸び悩み、来週の黒田総裁会見に関心>

前日海外時間に発表された米小売売上高は市場予想を上回る結果だったが「その割にはドル上昇の勢いが戻っていない」(国内金融機関)との声が出ている。先日の黒田東彦日銀総裁の発言の余韻で上値の重さが意識されているようだ。

米日金利差が拡大方向にある一方、ドル/円は追随できず、両者の相関が崩れてきていると、マネックス証券のシニア・ストラテジスト、山本雅文氏は指摘している。来週には米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えており、タカ派的なメッセージが出ればドル買い基調に戻りやすいとの見方も市場では出ているが、山本氏は「ドル/円の上昇トレンド再開には米国側の要因だけでは不十分かもしれない」と語った。

来週末には日銀の金融政策決定会合と黒田総裁の会見が予定されており、日本側の要因として、黒田総裁から先日の発言の真意について説明があるかどうかがポイントになりそうだという。もっとも「あらためて市場をかき乱すような発言はないだろう。一般論を述べただけだとの説明に終始するのではないか」(邦銀)との見方も聞かれた。   (為替マーケットチーム)


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