〔14.12.20.日経新聞:企業1面〕
ミネベアは日本政策投資銀行と組み、計測機器大手の独ザルトリウス・メカトロニクスT&H(SMTH)を買収する。計量、異物検知で高い技術を持つSMTHを傘下に収めることで、食品の安全確保や製品の品質向上など計測機器の需要が増加していることに対応する。買収額は150億円弱となる見通し。
親会社でバイオ関連機器メーカーのザルトリウスから、2015年2月までにSMTHの全株式を買い取る予定。買収後の出資比率はミネベア51%、政投銀49%になる見通し。ミネベアはリスク軽減のために政投銀と共同で買収するが、数年後に持ち分を買い取ることも視野に入れている。
SMTHは穀物や油といった原材料などを貯留する大型タンクの計量や、加工中に混入した異物の探知といった機器の製造販売で実績がある。欧州で幅広い顧客網を持つほか、インドや中国にも製販、アフターサービスの拠点を構える。両社は買収で相互の販路を生かすほか、製品開発でも相乗効果を見込む。無線通信技術を計測機器に組み込み、機器の維持管理の手間を軽減するといったビジネスを拡大する。
計量、検知機器の心臓部は金属部品と回路で構成されている。ミネベアはベアリング(軸受け)の生産で培った高精度の金属加工技術を生かした製品開発に力を入れている。すでに、自動車の乗員の体重検知やロボットの関節制御といった分野を開拓しており、アジアや米国で売り上げを伸ばしている。
SMTHの現在の売上高は約150億円で、ミネベアの計測機器事業は120億円。17年度までに、単純合算の9割増となる500億円規模に引き上げることを目指す。
ミネベアは日本政策投資銀行と組み、計測機器大手の独ザルトリウス・メカトロニクスT&H(SMTH)を買収する。計量、異物検知で高い技術を持つSMTHを傘下に収めることで、食品の安全確保や製品の品質向上など計測機器の需要が増加していることに対応する。買収額は150億円弱となる見通し。
親会社でバイオ関連機器メーカーのザルトリウスから、2015年2月までにSMTHの全株式を買い取る予定。買収後の出資比率はミネベア51%、政投銀49%になる見通し。ミネベアはリスク軽減のために政投銀と共同で買収するが、数年後に持ち分を買い取ることも視野に入れている。
SMTHは穀物や油といった原材料などを貯留する大型タンクの計量や、加工中に混入した異物の探知といった機器の製造販売で実績がある。欧州で幅広い顧客網を持つほか、インドや中国にも製販、アフターサービスの拠点を構える。両社は買収で相互の販路を生かすほか、製品開発でも相乗効果を見込む。無線通信技術を計測機器に組み込み、機器の維持管理の手間を軽減するといったビジネスを拡大する。
計量、検知機器の心臓部は金属部品と回路で構成されている。ミネベアはベアリング(軸受け)の生産で培った高精度の金属加工技術を生かした製品開発に力を入れている。すでに、自動車の乗員の体重検知やロボットの関節制御といった分野を開拓しており、アジアや米国で売り上げを伸ばしている。
SMTHの現在の売上高は約150億円で、ミネベアの計測機器事業は120億円。17年度までに、単純合算の9割増となる500億円規模に引き上げることを目指す。