日本株と投資信託のお役立ちノート

株や投信の運用に役立つ記事を探します。
(主に日経,ロイター,WSJから引用。賞味期限の短い記事は今後省きます)

電機株が上昇けん引 来期の業績改善期待大きく スマホ部品関連買われる

2015年03月18日 | 株式全般
〔15.3.18.日経新聞:マーケット総合2面〕
 

 17日の株式市場では電機株が軒並み買われ、相場全体の上昇をけん引した。世界的なスマートフォン(スマホ)普及の追い風を受ける電子部品関連を中心に、電機株は来期の業績改善の度合いが大きくなるとの期待が市場で大きい。企業の設備投資が回復するとの観測も支援材料だ。出遅れ感のあった銘柄を買い上げる流れにも乗っている。

 17日は日経平均株価が前日比190円高と反発し、15年ぶりの高値を付けた。なかでも上げが目立ったのが電機株でスマホ部品関連の銘柄が買われた。TDKとミネベアの株価はそれぞれ6%高で、ともに昨年来高値を更新。堅調なスマホ需要を背景に「例年は1~3月にスマホ部品の販売が落ち込むが、今年は高水準で推移している」(三菱UFJ投信の小西一陽氏)という。村田製作所も昨年末からの株価上昇率が3割弱に達した。

 17日は東証業種別株価指数の電気機器が上昇率トップとなった。

 SMBC日興証券によると、電機セクターの主要企業の来期の経常増益率見通しは平均で27%。主要企業全体(11%)や輸送用機器(14%)を大きく上回り、電機株に対する期待は大きい。「ソニーのようにリストラ効果で大幅な業績改善が期待される企業が多い」(同証券の伊藤桂一氏)。

 先週発表の法人企業景気予測調査では、企業の投資意欲の高まりが鮮明になった。これを受け、設備投資回復で恩恵を受ける銘柄も買われた。ファクトリーオートメーション(FA)用センサーを手がけるキーエンスが3%高となった。企業や官公庁のシステム投資需要を取り込む富士通も昨年来高値を更新した。

 こうした銘柄では株価の出遅れ感も目立っていた。日立製作所と東芝は17日に2~4%高となったが、昨年末との比較ではなお5~7%安にとどまる。日経平均の上昇が続く中で、買い戻しも入りやすかった。

 世界でも電機株上昇の流れが広がっている。米半導体関連株で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は10日を底値に反発基調だ。市場の関心は来期に移りつつあり、「来期の業績拡大期待が強い銘柄には海外勢の買いが入りやすい」(楽天証券経済研究所の窪田真之氏)。

 今後の相場の先行きを占ううえでも電機株上昇の持続力がカギを握るとの見方がある。いちよしアセットマネジメントの秋野充成氏は「(景気動向に左右されにくい)ディフェンシブ株主体の上昇には限界がある」と指摘。「電機などの景気敏感株の値動きに注目したい」としていた。

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