〔15.3.14.日経新聞:国際2面〕
【モスクワ=石川陽平】ロシア中央銀行は13日の政策決定会合で、政策金利を1%引き下げ、年14%とすることを決めた。16日から適用する。中銀の利下げは2%引き下げた1月30日以来で、インフレ率の上昇よりも「経済が冷え込むリスクの方が大きい」と判断した。企業や個人向け融資の金利引き下げを促し、景気の大幅な悪化を防ぐ姿勢を明確にした。
中銀は13日、2015年の国内総生産(GDP)の伸び率がマイナス3.5~4.0%に落ち込むとの予想も発表した。ロシア経済は原油安を背景にした通貨ルーブルの急落や欧米による対ロ制裁の影響で悪化している。民間の調査では、GDP伸び率が7%のマイナスになるとの予想も出ている。
中銀の利下げの発表は大方の予想通りで、市場では通貨ルーブルの相場がほぼ横ばいで推移している。ロシアでは14年12月にルーブルが急落し、中銀が通貨防衛のため政策金利を10.5%から17%へ大幅に引き上げた。15年2月のインフレ率は年率換算で16.7%となお高い水準にある。
【モスクワ=石川陽平】ロシア中央銀行は13日の政策決定会合で、政策金利を1%引き下げ、年14%とすることを決めた。16日から適用する。中銀の利下げは2%引き下げた1月30日以来で、インフレ率の上昇よりも「経済が冷え込むリスクの方が大きい」と判断した。企業や個人向け融資の金利引き下げを促し、景気の大幅な悪化を防ぐ姿勢を明確にした。
中銀は13日、2015年の国内総生産(GDP)の伸び率がマイナス3.5~4.0%に落ち込むとの予想も発表した。ロシア経済は原油安を背景にした通貨ルーブルの急落や欧米による対ロ制裁の影響で悪化している。民間の調査では、GDP伸び率が7%のマイナスになるとの予想も出ている。
中銀の利下げの発表は大方の予想通りで、市場では通貨ルーブルの相場がほぼ横ばいで推移している。ロシアでは14年12月にルーブルが急落し、中銀が通貨防衛のため政策金利を10.5%から17%へ大幅に引き上げた。15年2月のインフレ率は年率換算で16.7%となお高い水準にある。