日本株と投資信託のお役立ちノート

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(主に日経,ロイター,WSJから引用。賞味期限の短い記事は今後省きます)

米、ロケット回収に失敗 再利用試験でスペースX 軟着陸できず

2015年01月11日 | 宇宙・飛行機・ドローン
〔15.1.11.日経新聞:国際面〕
 【ワシントン=川合智之】宇宙ベンチャーの米スペースX社と米航空宇宙局(NASA)は10日、ケープカナベラル空軍基地(米フロリダ州)からロケット「ファルコン9」を打ち上げた。ロケットの再利用に向けて1段目ロケットを船上に軟着陸させる試験に初めて挑んだが、着地に失敗した。今後の試験で軟着陸に成功すれば、再び燃料を詰め、年内にも再利用ロケットの打ち上げを実現したい考えだ。

 10日午前5時47分(日本時間午後7時47分)に打ち上げたファルコン9は、国際宇宙ステーション(ISS)に食料や実験機器などを運ぶ宇宙船「ドラゴン」の軌道投入に成功。切り離した1段目ロケットはエンジンを噴射しながら減速、大西洋上の専用船の甲板に降下した。甲板の大きさは縦91メートルで、横30~52メートル。

 同社のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は同日、「ロケットは船に到達したが激しく着地した。今回は惜しかった」「船自体は大丈夫だが、甲板の一部設備は交換が必要になる」とツイッターに投稿した。同氏は事前に成功確率を「良くて50%」と予告していた。

 スペースXは2013年、宇宙船を積まずに1段目ロケットだけを高さ744メートルまで上昇、着陸させる試験に成功していたが、今回の最大高度は80キロメートル。物資を運ぶ宇宙船を打ち上げた後、ロケットを船上で回収する試験は初めてだった。これまで1段目ロケットを海にゆっくり落とす試験には成功していた。

 通常のロケットは打ち上げ後に燃え尽きるか、海に落下するため再利用は難しい。同社は回収したロケットを繰り返し使うことで、現状6千万ドル(約72億円)の打ち上げ費用を将来100分の1に下げる計画。試験データを分析して次回以降の試験に生かす。

 スペースXは02年創業。電子決済大手の米ペイパルを創業、電気自動車のテスラ・モーターズも経営するマスク氏がCEOを務める。

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