〔14.12.20.日経新聞:企業2面〕
トヨタ自動車グループが再編を加速している。アイシン精機やトヨタ紡織など3社は19日、各社のシート事業をトヨタ紡織に集約すると正式発表した。アイシンは2016年中にシロキ工業と経営統合し、ドアフレームなどの外装事業をシロキに一本化する。グローバルで勝てる部品づくりを各社で徹底し、トヨタ本体の競争力もあわせて底上げする狙いがある。
アイシン精機の藤森社長(左)とシロキ工業の松井拓夫社長(名古屋市)
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アイシン精機の藤森社長(左)とシロキ工業の松井拓夫社長(名古屋市)
アイシンはシロキを株式交換で完全子会社化する。交換比率は未定。重複していたドアフレームなど外装品事業をシロキに移し、自らはスライドドアなど電子制御技術を使ったより高度な車体部品に経営資源を集約する。子会社化でシロキは上場廃止となる。
両社が手がける車体部品は受注競争が厳しく、新興国では地場メーカーが低価格を武器に攻勢を強めている。同日、名古屋市内で記者会見したアイシンの藤森文雄社長は「市場環境の厳しさを考慮し、統合を提案した」と話した。アイシンの企業規模は3兆210億円(両社の15年3月期見通しベース)と3兆円を超え、独コンチネンタルなどに次ぐ規模となる。
シートでは、アイシンとシロキのトヨタ車向けシート骨格事業をトヨタ紡織に集約する。あわせてトヨタ車体も紡織に骨格事業を移管する方向で協議を進めている。
トヨタ自動車グループが再編を加速している。アイシン精機やトヨタ紡織など3社は19日、各社のシート事業をトヨタ紡織に集約すると正式発表した。アイシンは2016年中にシロキ工業と経営統合し、ドアフレームなどの外装事業をシロキに一本化する。グローバルで勝てる部品づくりを各社で徹底し、トヨタ本体の競争力もあわせて底上げする狙いがある。
アイシン精機の藤森社長(左)とシロキ工業の松井拓夫社長(名古屋市)
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アイシン精機の藤森社長(左)とシロキ工業の松井拓夫社長(名古屋市)
アイシンはシロキを株式交換で完全子会社化する。交換比率は未定。重複していたドアフレームなど外装品事業をシロキに移し、自らはスライドドアなど電子制御技術を使ったより高度な車体部品に経営資源を集約する。子会社化でシロキは上場廃止となる。
両社が手がける車体部品は受注競争が厳しく、新興国では地場メーカーが低価格を武器に攻勢を強めている。同日、名古屋市内で記者会見したアイシンの藤森文雄社長は「市場環境の厳しさを考慮し、統合を提案した」と話した。アイシンの企業規模は3兆210億円(両社の15年3月期見通しベース)と3兆円を超え、独コンチネンタルなどに次ぐ規模となる。
シートでは、アイシンとシロキのトヨタ車向けシート骨格事業をトヨタ紡織に集約する。あわせてトヨタ車体も紡織に骨格事業を移管する方向で協議を進めている。