日本株と投資信託のお役立ちノート

株や投信の運用に役立つ記事を探します。
(主に日経,ロイター,WSJから引用。賞味期限の短い記事は今後省きます)

外為6/4:ドル124円前半で伸び悩み、株価や米金利の低下眺め

2015年06月05日 | 為替全般
[東京 4日 ロイター]          
       ドル/円   ユーロ/ドル   ユーロ/円
 午後3時現在 124.30/32 1.1266/70 140.05/09
 午前9時現在 124.30/32 1.1259/63 139.96/00
 NY午後5時 124.22/25 1.1274/77 140.00/04

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点と比べ、ややドル高/円安の124円前半だった。午前はオーストラリアの貿易収支の赤字幅が予想より大きかったことで豪ドルに対する米ドル買い圧力がドル/円相場にも波及し、124円半ばまで押し上げられた。午後は米10年債利回りの低下や日経平均株価の上げ幅縮小を眺めながら伸び悩んだ。

朝方124.20円台で推移していたドル/円は、日経平均株価が小高く始まると124.41円まで上昇した。その後は材料に欠き、124円前半でもみ合った。オーストラリアの経済指標が発表されると米ドル買いが優勢となり、午前11時頃に124.57円まで上昇した。

市場ではドル/円の底堅さが意識される中、上方向を試したいムードが感じられるという。「昨日は売っていた人も多かったが、123.80─90円ではそれを吸収するような形でばんばん買われていた。下の厚い(買いの)雲に突っ込むよりは、上の何もないところに向かった方が勝てそうだというのが感覚的にある」(国内金融機関)との声が聞かれた。

日銀の黒田東彦総裁の講演での発言や、ギリシャのチプラス首相の発言が伝わったが、外為市場の反応は限定的だった。


<債券市場の混乱警戒し手掛けにくく>

午後に日経平均株価がやや上げ幅を縮めた場面では、ドル/円も上値が重くなった。米雇用統計の発表を週末に控え、市場では「本来なら、雇用統計をにらんでドル買いの機運が高まってきてもおかしくない時間帯だが、盛り上がりに欠けている」(国内金融機関)との声が出ていた。

前日の海外市場で米独国債利回りが急上昇したことを受け、市場では「もう一段、混乱となれば、あらゆるポジションが巻き戻されかねないリスクもある。為替も例にもれずで、売り買いともに手掛けにくい」(同)との声が出ていた。

通貨オプション市場では、1カ月物のリスク・リバーサル(RR)25%デルタ JPY1MRR= が、ミドル・レートで0.150%のアラウンドパーに低下した。同RRは5月20日にドル・コールオーバーが0.875%へと拡大し、短期筋を中心にドル高予想が広がった様子を示唆していたが、その後はじりじりと低下基調をたどっていた。

午前中にじりじり低下していた米10年債金利が正午過ぎから上昇基調となり一時2.3767%となったが、午後3時にかけて再び2.3660%付近に低下する中、ドル/円はやや弱含んだ。

<きょうの米労働指標にも関心、雇用統計への思惑も>

米雇用統計を前に、きょうの海外時間にも米国の労働関連指標に関心が集まりそうだとの指摘が出ていた。新規失業保険申請件数やチャレンジャー企業人員削減数が強い内容となれば、雇用統計への期待が高まりやすいという。

経済指標への市場反応について「先週あたりまでは、弱い数字は無視し、強い数字が出たら買うという雰囲気だった。それが、買い材料にも、売り材料にも、素直に反応するようになってきている」(邦銀)との見方が出ていた。

足元では「下げればドルを買いたい人はいる」(国内金融機関)として、弱い数字の場合でも大きく円高方向に振れる雰囲気はないというが、足元の相場は「これから買う人にとっては、やや高い位置にあるかもしれない」(別の国内金融機関)との指摘もあった。指標が弱かった場合にドル/円は、一時的な下押しもありそうだという。
(為替マーケットチーム)


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