日本株と投資信託のお役立ちノート

株や投信の運用に役立つ記事を探します。
(主に日経,ロイター,WSJから引用。賞味期限の短い記事は今後省きます)

外為6/26:ドル123円前半、ギリシャ先行き不透明で上値重く

2015年06月27日 | 為替全般
[東京 26日 ロイター]           
       ドル/円   ユーロ/ドル   ユーロ/円
 午後3時現在 123.36/38 1.1188/92 138.03/07
 午前9時現在 123.59/61 1.1201/05 138.44/48
 NY午後5時 123.62/64 1.1206/11 138.47/51

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の123円前半だった。ギリシャ支援協議の先行き不透明感の高まりからドル/円は上値の重い展開となった。123円を維持したことで底堅さも意識されたが、いったんプラスに浮上した株価が再びマイナス圏に沈む中で、頭を押さえられた。

<スポ末の実需フローは輸出企業が優勢の観測>

ドル/円は早朝から売り買いが交錯し、123.66―123.58円付近で足踏み状態が続いた。実需やインターバンクの売買が交錯していたとみられる。

きょうは為替売買の受け渡し日が半期末の6月30日となるスポット末尾だったことから、仲値公示にかけては取引が集中しやすいとされた。

仲値後には123.22円付近まで下押しされる場面があった。実需のフローとしては、輸出勢が輸入勢をしのいだもよう。ただ、123.25円を下回る水準では国内勢の押し目買いが観測され、123円割れは回避された。

朝方からマイナス圏を推移していた日経平均株価が後場に入って一時プラスに転じるなど値を戻し、午前中に123.22円まで弱含んだドル/円も、底堅い動きとなった。午後には一時123.43円にまで上昇した。

もっとも、週末にはギリシャ支援をめぐるユーロ圏財務相会合を控えており、外為市場からは「極めて政治的な問題だけに、これからポジションを傾けるのは難しい。むしろ持ち高を落としたい時間帯だ」(国内金融機関)との声が出ていた。ドル/円はこの先、上値が重くなりやすいとの声が聞かれた。

総務省によると、5月の全国消費者物価(除く生鮮)は前年比プラス0.1%で、ロイター予測の0.0%を上回った。5月全国消費者物価(総合)は前年比プラス0.5%だった。ドル/円相場に目立った反応は出なかった。

<ギリシャ情勢は27日会合が焦点に>

ギリシャ情勢について市場では「土曜日の話し合いが重要だ。合意に達すれば、月曜日はリスク選好の円売りで為替市場がスタートする公算が大きい」(外為アナリスト)との見方が聞かれた。

もっとも、事前に楽観的な見方が広がってきた面もあり、仮にギリシャのデフォルトやユーロ圏離脱といった事態が現実化すれば「相場の巻き戻しの動きも大きくなりやすい」(国内金融機関)との警戒感も根強い。

アジア時間のユーロは、朝方の高値1.1208ドルから一時1.1179ドルまで下押しされ、じり安の推移となった。ただ、午後には1.119ドル付近の横ばい推移となり、ギリシャ協議をめぐる不確実性が高まっている中にあって、一定の底堅さを保った。

ギリシャ情勢をめぐってブリュッセルで開かれていたユーロ圏財務相会合は25日、合意に至らないまま終了した。ドイツのメルケル首相は、ギリシャ支援協議は29日の金融市場の取引開始までに合意する必要があるとしており、27日のユーロ圏財務相会合はギリシャ危機解決にとって決定的なものになるとの認識も示していた。


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