[東京 24日 ロイター]
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 124.00/02 1.1195/99 138.83/87
午前9時現在 123.86/88 1.1173/77 138.40/44
NY午後5時 123.93/95 1.1167/69 138.38/42
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル高/円安の124円ちょうど付近だった。株価がプラス圏で推移する中、ドル/円も底堅い値動きとなった。ただ、上値追いは限られ、明確な方向感は出なかった。
仲値公示にかけては実需の買いフローが散見され、ドル/円を支えた。朝方から日経平均株価がプラス圏で推移する中、ドル/円も底堅い展開となった。
午後にかけては124.10円付近まで強含む場面もあったが、株価が大引けにかけて上げ幅を縮めるとドル/円も伸び悩んだ。前日の海外市場に124円前半で失速した記憶も新しく、上値追いの気運は盛り上がらなかった。
昨日の海外時間には、短期筋の間でドル買い/円売りを再開する動きも観測されたといい「目先のドル/円は、じわじわ上げていくイメージだ。あまり下落する様子もないが、上方向への勢いもまだ出ていない」(国内金融機関)との声が出ていた。
<短期筋「ギリシャ後」にらんだ動き>
ギリシャ支援協議に対する楽観的な見方が広がる中、市場では「ギリシャ後」に目をが向かいつつあるといい、各国・地域の金融政策の格差に着目する従来の相場に回帰しきたとの見方が出てきていた。
ユーロは前日、東京市場序盤の高値から約200ポイント急落し1.1135ドルを付けた。欧州株が買われた一方でユーロが売られる展開となり「株高とユーロ安がセットになったQE(量的緩和)トレードに戻ってきている」(国内金融機関)との声が出ていた。
投機筋の間では、過去数週間にわたって圧縮され続けてきたユーロショートを再構築する動きが出たという。
「ギリシャについては、単に問題を先送りしただけだと思うが、市場は、目先のデフォルトやGREXITというリスクが後退したという観点でみているようだ」(国内ファンド・マネージャー)との意見が聞かれた。
<市場にはリスクオンの気配も>
ドル/円は、米10年国債利回り が堅調な地合いの中で、底堅く推移した。米10年債利回りは前日には一時2.4286%まで上昇し、6月11日以来12日ぶりの高水準に達した。手掛かりとなったのが、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル
理事の発言だった。
同理事は、米経済が想定通りに推移すれば、9月と12月に年内2度の利上げを見込むと述べた。半々の確率で自らの予想が間違っている可能性があるとしながらも、米国は完全雇用に近付いており、インフレはエネルギー安とドル高の影響によるベース効果が薄れるにつれて加速に向かうとの見方を示した。
市場では「リスクオンの方向に行こうとする雰囲気が広がりつつある」(邦銀)との声も出ており、「来月の米雇用統計にかけて、じわじわドル買い地合いになってくるのではないか」(国内証券)との思惑も聞かれた。
こうした雰囲気はキャリートレードの投資先となる豪ドル、ドル、英ポンドなどの通貨の堅調さにも表れている。
「米利上げまではリスクオンで引っぱっていきたい投機筋が多いようだ」(同)という。ただ、実際に「キャリートレードがどんどん拡大しているようにも見えない。ここ1、2日はボラティリティが低下したとはいえ、過去と比べ依然高い水準にある。キャリーを継続しやすい環境ではない」(同)とされる。 (為替マーケットチーム)
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 124.00/02 1.1195/99 138.83/87
午前9時現在 123.86/88 1.1173/77 138.40/44
NY午後5時 123.93/95 1.1167/69 138.38/42
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル高/円安の124円ちょうど付近だった。株価がプラス圏で推移する中、ドル/円も底堅い値動きとなった。ただ、上値追いは限られ、明確な方向感は出なかった。
仲値公示にかけては実需の買いフローが散見され、ドル/円を支えた。朝方から日経平均株価がプラス圏で推移する中、ドル/円も底堅い展開となった。
午後にかけては124.10円付近まで強含む場面もあったが、株価が大引けにかけて上げ幅を縮めるとドル/円も伸び悩んだ。前日の海外市場に124円前半で失速した記憶も新しく、上値追いの気運は盛り上がらなかった。
昨日の海外時間には、短期筋の間でドル買い/円売りを再開する動きも観測されたといい「目先のドル/円は、じわじわ上げていくイメージだ。あまり下落する様子もないが、上方向への勢いもまだ出ていない」(国内金融機関)との声が出ていた。
<短期筋「ギリシャ後」にらんだ動き>
ギリシャ支援協議に対する楽観的な見方が広がる中、市場では「ギリシャ後」に目をが向かいつつあるといい、各国・地域の金融政策の格差に着目する従来の相場に回帰しきたとの見方が出てきていた。
ユーロは前日、東京市場序盤の高値から約200ポイント急落し1.1135ドルを付けた。欧州株が買われた一方でユーロが売られる展開となり「株高とユーロ安がセットになったQE(量的緩和)トレードに戻ってきている」(国内金融機関)との声が出ていた。
投機筋の間では、過去数週間にわたって圧縮され続けてきたユーロショートを再構築する動きが出たという。
「ギリシャについては、単に問題を先送りしただけだと思うが、市場は、目先のデフォルトやGREXITというリスクが後退したという観点でみているようだ」(国内ファンド・マネージャー)との意見が聞かれた。
<市場にはリスクオンの気配も>
ドル/円は、米10年国債利回り が堅調な地合いの中で、底堅く推移した。米10年債利回りは前日には一時2.4286%まで上昇し、6月11日以来12日ぶりの高水準に達した。手掛かりとなったのが、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル
理事の発言だった。
同理事は、米経済が想定通りに推移すれば、9月と12月に年内2度の利上げを見込むと述べた。半々の確率で自らの予想が間違っている可能性があるとしながらも、米国は完全雇用に近付いており、インフレはエネルギー安とドル高の影響によるベース効果が薄れるにつれて加速に向かうとの見方を示した。
市場では「リスクオンの方向に行こうとする雰囲気が広がりつつある」(邦銀)との声も出ており、「来月の米雇用統計にかけて、じわじわドル買い地合いになってくるのではないか」(国内証券)との思惑も聞かれた。
こうした雰囲気はキャリートレードの投資先となる豪ドル、ドル、英ポンドなどの通貨の堅調さにも表れている。
「米利上げまではリスクオンで引っぱっていきたい投機筋が多いようだ」(同)という。ただ、実際に「キャリートレードがどんどん拡大しているようにも見えない。ここ1、2日はボラティリティが低下したとはいえ、過去と比べ依然高い水準にある。キャリーを継続しやすい環境ではない」(同)とされる。 (為替マーケットチーム)