日本株と投資信託のお役立ちノート

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(主に日経,ロイター,WSJから引用。賞味期限の短い記事は今後省きます)

韓国ウォン上昇に一服感 円安の勢い鈍り 中銀も金利据え置き

2015年01月16日 | 韓国・北朝鮮
〔15.1.16.日経新聞:マーケット総合2面〕


 韓国ウォンの対円での上昇基調に一服感が出てきた。昨年10月半ばから12月初めに約8%上昇したが、その後はほぼ横ばい圏で推移している。世界の金融市場でリスク回避の動きが出た結果、円が買われやすくなっていることが背景にある。

 15日の東京外国為替市場では、1ウォン=0.108円台後半で取引された。1月初めに一時0.11円近辺まで上昇したが、その後はもみあっている状況が続いている。

 原油安に端を発する新興国経済への懸念や、ギリシャの政情不安が相対的に安全とされる円への資金流入につながり、円安の勢いにブレーキがかかっていることが理由だ。「結果としてウォン高の動きも落ち着いてきた」(三井住友信託銀行の瀬良礼子氏)側面が大きい。

 韓国銀行(中央銀行)は15日、政策金利を現状の年2.0%で据え置くことを決めた。昨年8月と10月に実施した利下げの影響を見極める意図があるもようだが「円安の勢いに一服感が出ていることも影響している可能性がある」(三井住友銀行の呉田真二氏)との指摘も出ている。利下げの効果を見極める余裕が出てきたとの見方だ。

 国内総生産(GDP)の4割超を輸出が占める韓国にとってウォンの上昇が止まってきたことは経済に明るい材料だ。原油安も韓国経済には追い風となるが、ウォン高の進展が止まるかは微妙な情勢だ。

 韓国の経常黒字は2013年に798億ドル(約9兆3千億円)と過去最高を記録。14年も好調に推移しており、構造的なウォン高圧力は衰えていない。

 日銀の異次元金融緩和の影響で円安・ウォン高が進みやすい地合いも当分続く。ウォン高が再燃すれば「韓国当局のウォン売り介入もあり得る」(呉田氏)との指摘が出ている。 

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