日本株と投資信託のお役立ちノート

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(主に日経,ロイター,WSJから引用。賞味期限の短い記事は今後省きます)

6753 シャープ、新型液晶パネル量産 性能向上 収益改善急ぐ

2015年03月11日 | 16.電気機器
〔15.3.11.日経新聞:企業2面〕

電子黒板に複数人で描けるフリードローイング技術(10日、東京都港区)

 シャープは10日、新型液晶パネルを量産する計画を発表した。タッチパネルの感度を大幅に高めており、先端がとがったシャープペンや鉛筆でも文字入力が可能。スマートフォン(スマホ)やタブレット端末向けなど幅広い製品をそろえ、2017年3月期にタッチ式液晶パネルに占める新型品の比率を6割まで高める。新型パネルの投入で収益が悪化した液晶事業の立て直しを急ぐ。

 シャープが量産するのは「フリードローイング(FD)パネル」。業界では「インセル方式」と呼ばれる技術を採用しており、液晶とセンサーを組み合わせてタッチパネルの検知性能を大幅に高めた。液晶事業を統括する方志教和専務執行役員は10日、都内の液晶事業の説明会で「操作性能を高めたパネルとして拡販し、他社との競争を勝ち抜きたい」と強調した。

 シャープは15年6月にFDパネルを搭載したスマホなども販売する。競合する液晶パネル大手もスマホ向け小型パネルでインセル技術を採用している。ただ、シャープによると、同社の技術はタッチパネルの検知性能が高く、タブレット向けの中型パネルや、電子看板のような大型パネルでも製品化できるという。

 同社の液晶事業は中国でのスマホ向け中小型パネルの競争激化を受け、収益が低迷している。方志専務は「中国市場については先行きに(回復への)期待感を持っている」と指摘した。FDパネルでは他社との差異化もできるため、16年3月期以降に収益拡大のけん引役としたい考えだ。 

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