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RUNNING BEAR Ⅱ

くまこの日記です。コメントは承認制とさせていただきます。

代表インタビュー。

2016-05-29 09:57:50 | NHK杯
優勝者インタビューの後は、代表選手のインタビューがありました。
今年は特設コーナーを設けて(*^^*)。



「NHK杯8連覇を達成しました内村航平選手です。お疲れ様でした。」



『ありがとうございました。』

「代表が決まってる中で迎えた今日のNHK杯でしたが、どういうことを考えて、そして、演技を終えて手ごたえとしてどうだったんでしょうか。」



『まず、全日本で出た失敗は絶対にしないようにすること、そして、ミスをしないこと、着地を止めていくことというのを課題にやったんですけど、着地はつり輪と鉄棒を止めることが出来て、ミスも目立つミスはなかったので、一応課題はクリアできたかなと思ってます。』

「そして、加藤凌平選手です。オリンピック代表決まりました。おめでとうございます。」



加藤君:「ありがとございます。」

「3位の田中祐典選手とは、最後0.1ポイント差、非常に痺れる展開となりましたが、ご自分ではどういう手ごたえだったんですか?}

加藤君:「佑典さんの鉄棒が終わって、僕が演技するときに15.6が必要ということはわかっていたので、開き直って着地までしっかり決めて、個人的にも、今までで一番痺れる着地でした。」



「塚原さんからお二人にそれぞれメッセージ頂けますか。」

塚原さん:「内村選手は何も言うことがなく、このまま順調に頑張ってください。」



塚原さん:「加藤選手は、まだ怪我の後遺症、そういうのがちょっとあると思うので、そういうのに気を付けて。あの鉄棒を見たらもう安心してるので、思いきりやってきてください。」



『僕がちっちゃい時から日本を引っ張ってきたエースの直也さんにそういうことを言われるっていうのは、僕もすごく歳を取ったなというか、そういう感じになりますけど、やっぱり憧れの人から応援されるというのは、すごく嬉しいです。』

塚原さん:「僕の方が今は憧れていますから、恐縮です。」

「さて、今日の演技を振り返っていきますが。」





『出来ればもっと着地を止めに行きたかったなというのがあるんですけど、あと、最後のコースが・・・・』



『最近すごくしんどいです(笑)。』





『これ、しんどいです(にこり)。』



『入りの部分があまりしっくりこなくて、』



『跳馬に手を着いてから自分で無理やり動かして、足を地面につけにいった感じなので、もう少し余裕が欲しいかなと思ってます。』



『(入りの部分は)練習では結構いいのが出てたんですけど、試合になるとどうしても跳びたいという気持ちが前に出てしまうので、そこをもう少し、楽に出来るようにしていきたいなという風に思っています。』





『(完成度は)世界選手権の時の方がもう少し体のキレも良かったので、オリンピックはそれ以上に仕上げていきたいと思っています。』



加藤君:「鉄棒は着地を決めて当たり前、でも止めると気持ちいいという・・。そう思いますね。」

「どこかで聞いたとこのあるような話ですけど。」



「リオ本番に向けて、どういう道筋を描いていますか?」



『そうですね、まあ、個人総合で点数の取れる二人が代表にまず決まったので、そこをもとにというか、この二人は間違いなく種目数は沢山やらなきゃいけないので、今の時点からすごく覚悟はしてるんですけど、他の選手の分も僕たちがしっかりカバーしていけるように、やっていければいいかなという風に思ってます。』

「アテネの団体金から12年経つわけですけど、選手の皆さんも思うところがかなりありますよね。」



『そうですね、あの憧れのアテネの団体金メダルを見た時から、前は憧れだったのに、今はもう追い越さなきゃいけないという立場になってるので、なかなかあのシーンを追い抜かすっていうのは難しいと思うんですけど、やっぱり僕たちがそれをやっていかないと次に繋がらないと思うので、それが出来るように努力していきたいと思います。』


齋藤先生の〆の言葉。
「ひと月前の全日本選手権から、ひと月しかたっていないのに、こんなにレベルが上がるんだという印象でしたね。レベルの高い上位争いだったと思います。上位4名が90点オーバーをしているということなので、日本の選手誰が出てもオリンピックでメダルに絡める、それだけの層の厚さが日本の強さだと思います。」




キングの演技を、ワイプの小さなキングと共に見るという嬉しい状況(*^^*)。
「これ、しんどいです。」(*^。^*)激キュート
塚原さんの無防備なラブコールに、「僕も歳を取ったな」と自虐を交える航平君が、好きだなあ(笑)。
塚原さんは、他のアテネの先輩方が大人の目線でクールに分析するのと違って、なんだか少年のように航平君を絶賛しますよね(^^)。
まるで、新しい体操マンガのヒーローに憧れるみたいな。そこには自分より年下とか、後輩とか、そういうことは全く関係ない世界での想いのようです。
それは、塚原さん自身が、いつまでも体操を自分がやっていたいという体操少年の心をずっと持っていらっしゃるからなんだろうなあ~って思います。
前に、とある番組で、「内村選手のようになりたかった。」とおっしゃっていましたが、それはどういう点でそういう風に思ってらっしゃるのか、もっと詳しく聞いたみたい気がします。だって、塚原さん自身が金メダリストですごい選手なのに、そう言われるんですもん。

あと1週間で、代表選手が出そろいますね。
選手の皆様が、怪我なく、最高のパフォーマンスを出し切ったうえでの熱き戦いになりますように。






NHK杯試合後記者会見。

2016-05-23 22:19:17 | NHK杯
協会さんFBよりお借りします。

協会さんFBこちら


『今日は内容がすごく自分の中では良かったなと思っているんですけれど、オリンピックではこれ以上のことをやらなければいけないですし、凌平(加藤)も代表に決まって、僕と凌平でチームを引っ張っていかなければいけなくて、より一層磨きのかかった演技というものが必要になってくると思います。本当に細かいところまで気をつけてやれるように、またこれからやっていければいいなと思っています。』

「プレッシャーのかかる場面で結果を残したという加藤選手の精神力の強さというのは、内村選手はどのようにご覧になっているのでしょうか?」

『ここ4年間ぐらいずっと一緒に世界の舞台で戦っていますけれど、本当に気持ちの面で崩れることがない、そこがいちばん大きな強みだと思うし、団体戦のあの独特な雰囲気の中しっかりやらなきゃいけない時に、凌平の存在というのはすごく大きいです。

凌平がやってくれれば、絶対に失敗しないというふうに僕は見ています。多数の種目を僕たちでやらなければいけないので、そうなった場合には、もっともっと安定感のある演技が必要になってきます。そこを2人で切磋琢磨しながら、やっていければいいかなと思っています』


「Dスコアを上げたこの構成の手応えと、加藤選手に期待することは?そして残りの3人に求めることは」

『初日の記者会見でも言ったように、本当にこの構成で、試合でノーミスで通し切れたことというのがあまりなかったんですが、今日は着地までしっかり止めることができて、自分の中ではつり輪の内容があまり満足していないんですけれど、つり輪の完成度をもう少し上げられるようになれば、今日よりもっと満足感がある演技内容になると思います。今日のところは、ミスをしないという課題はクリアできたと思うので、そこに関しては満足しています。

凌平に求めることは、去年の世界選手権が終わった時に、来年はお前もぜんぶやるんだから覚悟しとけよ、っていうふうに言ったので、とくに求めるものはないというか、本人がいちばんよく分かっていると思うので、僕からはとくに何も言わないです。

あともうひとつ代表選考の試合がありますが、そこでは今日には見られないぐらいの高い難度をやってくる選手もたくさんいると思います。それがオリンピックの舞台でできるのかどうか、というところも選考の基準にもなってくると思うので、代表に入るためだけの構成にしてほしくないなというふうには思っています』







「改めて北京はどんな大会で、ロンドンはどんな大会で、今回のリオはどんな大会にしたいのか?」

『北京の時は、初代表で19歳、本当に何も分からないまま、世界の舞台にポンと放り投げられて、伸び伸び演技していたなと思います。個人でもメダルを取りましたけれど、あれは自分の中では本当にラッキーだったなというメダルでした。そこから4年経って、オリンピックがどういうものか分かった状態で挑んだロンドンが、本当のオリンピックの怖さを知った大会でした。

次のリオは、経験することは相当してきていると思うので、何も考えないで自信を持って、団体の金メダルという最大の目標がありますけれど、それは僕たちの演技ができれば取れるという絶対の自信があるので、あとはそれに向けて、これからどうやっていくかということを考えながら、練習することがリオでいちばん良い演技をするための近道なんじゃないかなと思っています』



「地元長崎のみなさんにメッセージを」

『九州で大きな地震が頻繁に起こっていて、すごく不安な人たちもたくさんいると思うので、今日は鉄棒の演技のあとに『熊本がんばって!』というところ(ゼッケンに入ったメッセージ)を指差して、皆さんにメッセージを送りました。オリンピックでも変わらずに良い演技をして、皆さんに元気、勇気を届けられるようにしていきたいなと思っています』

「4年前のオリンピックでは「オリンピックには魔物がいる」とおっしゃったんですが、この4年間はその魔物の正体を自分の中でどうやって払拭するか考えていらっしゃったのではないでしょうか?今日の試合は、それと何かリンクしていますか?」

『たぶんこの構成のままオリンピックもいくと思いますが、まずこの場でミスなくできなければ、間違いなくオリンピックでもミスなくできないと思っていました。最初にゆかに入る時から結構オリンピックの舞台をイメージしてやっていって、それでゆかが結構良かったので、そこからは自分の中で、オリンピックでやっている自分を自然にイメージしながらできたと思います。

だからオリンピックだとどこでもう少し壁が出てくるのか?というところを、自分で探りながら今日やっていました。そう言えば、魔物とか言ってましたね。それはもう自分自身で作り出しているものだと思います。

4年前は体操人生でいちばん良い演技、良い結果というのを求めていました。まずそこが普段通りじゃないし、いつも演技内容にこだわるのに、急に結果にもこだわりだして、そこがまず普段と違う気持ちの持ちようだったと思います。普段はいつも通りの演技を心がけているのに、体操人生でいちばん良い演技というのを求めた結果が、からまわってしまったというふうに自分では分析しています。

ここからもっと完成度を高めて、その完成度が高い状態がいつも通りにできれば、体操人生最高の演技というのは、いつも通りでできると思うので、その完成度を求めて、リオではやっていきたいなと思っています







そして、なんと、直人さんのラジオ番組のFBで、記者会見音源の一部が上がってました(*^^*)。こちら






NHK杯~インタビュー。

2016-05-19 21:53:41 | NHK杯


「NHK杯8連覇、内村航平選手です。おめでとうございます。」



『ありがとございます。』



「最後の鉄棒の瞬間、着地、(拍手が)鳴りやみませんでした。それはどういう風に聞いてらっしゃったんでしょうか。」



『鉄棒の着地は止めて当たり前。でも、止めたらすごい気持ちいい。なんか、自分で当たり前のように止めているのに、やっぱり観客の皆さんの拍手ですごい自分も盛り上がるので、是非これをオリンピックの舞台でやらなければなりませんし、っていうか、絶対にやります。』



「このNHK杯ではミスなく演技を通すというのを一つテーマにしていたと思うのですが、改めて6種目終えていかがでしたか?」



『そうですね、最初のゆかからうまくリズムに乗れた感じがあって、跳馬は少し危なかったんですけど、ま、でもしっかり立つことが出来て、それから平行棒・鉄棒は・・・平行棒は全日本でもミスがあったので、平行棒もミスなく絶対に成功させるっていう風にやってきたので、それが上手く鉄棒にいい流れで繋がったと思います。』



「前回の全日本の後は、自分に怒りを覚えたという話もしていましたが、今回自分にはどういう感情を抱かれましたか?」

『そうですね、全日本の反省がしっかりできたので、まだまだこれから細かいところを修正していきながら、リオオリンピック本番には、今日よりもっといい演技をしなければいけないので、それに向けて、今日からまた、反省点をいろいろ見つけて頑張っていきたいと思います。』

「先ほどオリンピックの話もありましたが、今日2人目が決まりました。オリンピック団体金への道筋というのは、今の段階ではどれくらい見えてるのでしょうか。」



『ま、昨年獲ることが出来たので、確実に僕たちは獲ることが出来るんだ、ということを昨年証明することが出来たので、どんなメンバーになっても間違いなく自分たちの演技が出来れば、金メダル獲れると思ってます。』



齋藤先生:「内村航平選手が、こういう意思表明をすることによって、それ以外の選手も、そうなんだ、出来るんだ、という方向に導いてくれてると思いますし、今日の加藤凌平選手も、田中佑典選手も、神本雄也選手もいい試合をしましたし、日本の選手の底上げに、内村航平選手のこういう言葉が、言葉の力が生きてるんだと思いますね。」


航平君の言葉はいつでもPOWERフレーズですよね(*^。^*)。

いつでもぶれない航平君の言葉は、チームジャパンの精神的な安定に繋がってると思います。
そして、世界のライバルたちも、きっとキングのコメントには注目しているだろうし、影響力は大ですね。





NHK杯~平行棒・鉄棒。

2016-05-19 18:54:37 | NHK杯














塚原さん:「今回気付いたんですけど、ドミトリエンコという技を抜いて、減点の少ない技に変えて、非常に全体的な減点が少ないなと感じたので、何か、本気の本気というか、本気で点を取りに来たなという印象を受けました。」









































塚原さん:「今まで、多少のミスとか出ていたんですが、ここ最近は本当に完ぺきな演技で個人総合やっているので、ますます強みに拍車がかかってきたなと、更に強くなるんだなということで、僕自身も驚いています。」

齋藤先生:「今日も、つり輪の着地、決めてきましたし、ゆかのラストの少しのはねと、平行棒のラストの少しの動き、のみだったので、完ぺきにやるレベルが高いと言いますか、ほんとに完ぺきに行ってきますので、Eスコアが9点乗ってきた種目もいくつかありましたので、それはほぼ完ぺきだと審判が合格のハンコを押してくれたようなものなので、そいう体操できる選手が、日本からまた出てくることが、内村選手の希望でもあると思いますね。」




NHK杯~栄光の記憶。

2016-05-15 22:25:24 | NHK杯
跳馬の後に挟みこまれていた「栄光の記憶」



























このタイトルは、「記憶を塗り替える。」と言った航平君の言葉を受けてのタイトルかもなあ~なんて勝手に思っちゃいました(*^^*)。

ロンドンでの表彰台での航平君。
うつむいて、銀メダルを見つめる。裏返して見る。
口元をギュッと結んだまま、前を見る。

今と比べると、お顔がまだ少年の面影を残していて、ロンドンは本当に若いチームだったな、と思います。
年齢が、ということもあるんだけど、五輪経験者は航平君だけ。
若きエースは、背中で引っ張ろうとただ前を見て走り続けた。
でも、届かなかった。
この表彰台の表情は、今でも胸が痛みます。
背中を撫でてあげたくなるような、そんな切なさです。

そして、そこからの今の航平君の映像が、果てしなく頼もしくてヽ(^。^)ノ。
4年間で航平君が積み上げてきたもの、経験してきたもの、そういうものがすべてこの表情だけでわかるような、そんな頼もしさ。



そこからの、平行棒を整える準備をする航平君(*^^*)。







職人技っぽくて、素敵(*^^*)。