くまドン旅日記

写真が趣味です。自然の風景、旅行、歴史に興味を持って撮影を続けています。

名所江戸百景021 第68景 深川八幡山ひらき 深川(1) 

2013年04月21日 16時00分31秒 | 名所江戸百景
 こんにちわ、「くまドン」です。

 今回からは、深川(ふかがわ)の富岡八幡宮(とみおかはちまんぐう)の話です。

 自宅から富岡八幡宮に向かう途中に、「名所江戸百景010」で紹介した木場公園があります。
 その木場公園の北側公園の西側に道路を挟んで、小さな細長い福富川公園があるので寄ってみました。

 5月の上旬ごろの話ですが、黄菖蒲(きしょうぶ)が咲いていました。菖蒲の中では早咲きです。
 (帰化植物(きかしょくぶつ)で江戸時代にはありませんでしたが・・・・・)


 下にあるのは、公園の北側にあった説明図です。室町時代の東京下町エリアの地図です。
 中世において、関東平野の真ん中には、利根川(とねがわ)と荒川(あらかわ)の大河川が流れ、洪水は頻繁に発生して、本流は頻繁に流路を変えて、関東の低地部は氾濫原(はんらんげん)の湿地帯となっていました。その流路は蛇行(だこう)して、網の目のように分かれて流れていました。戦国時代までは、このような状態が続いていました。
 現在の江東区にあたる部分は真ん中下の部分です。


 この図が描かれた頃は、利根川と荒川の本流は図の左にある隅田川の方を流れていたのでしょうか?
 現在の墨田区と足立区の境界にある旧綾瀬川(あやせがわ)の所から、隅田川に流れ込んでいます。
 地図の合流部には、「真崎」、「石濱」、「木母寺」の文字が見えます。

 隅田川の右側は、現在の墨田区の向島(むこうじま)あたりから河口部になっています。
 現在の北十間川(きたじゅっけんがわ)よりも、かなり北側が陸地になっています。
 河口部には中州のような小島が点在しており、「牛島」「柳島」の文字が見えます。
 この絵と写真は北十間川(柳島付近)です。この辺一帯が河口部の海で柳島が小島となっていたことになります。
 (「名所江戸百景001」参照)






 徳川家康の江戸入府の頃は、利根川と荒川の本流は、現在の中川の所を流れていたそうです。
 図の右の方を流れているのが、中川です。ものすごく蛇行しています。現在でも江戸川区と墨田区の境を流れる旧中川や葛飾区内を流れる中川を地図で見ると、蛇行の地形を見ることができます。
 中川の右側には、江戸川区の「平井(ひらい)」「小松川(こまつがわ)」といった現在と同じ地名を見ることができます。さらに、図の下の方に「亀島」と書かれた島があります。これが現在の亀戸(かめいど)です。
 下の写真の現在の旧中川と北十間川の合流点付近が、江戸初期の河口部となっていました。右側の旧中川が利根川と荒川の河口部、左岸の亀戸が海に浮かぶ島となっていました。

 現在の小松川付近の旧中川のある所が当時の海岸線になっています。
 下の写真が現在の旧中川の写真です。正面は橋のある所が、逆井の渡しがあった所です。右側の江戸川区小松川が海岸線で、左側の江東区大島(おおじま)や亀戸が、河口部の海に浮かぶ小島だったことになります。


 こうやってみると、江戸初期の現在の江東区にあたる一帯は荒川・利根川の河口部にある中洲(す)のような小島と海でした。

 今回は前のプログの修正をしていましたので、これで終了です。ありがとうございました。
 次回は、深川八幡のつづきです。

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プログの修正しました。

2013年04月21日 10時47分50秒 | 名所江戸百景
こんにちわ「くまドン」です。

 本日は、過去のプログに対して、修正を加えました。

 プログ内で、広重の名所江戸百景に「第何景・・・・」と番号を当ておりますが、
気がついてみると、この番号が他の方と異なることに気がつきました。
 下の名所江戸百景の目録は、特に番号を振ってあるわけではなく、
どれに合わせるかというのもありましたが、
名所江戸百景を周るにあたり、お世話になりました先人のプログの番号に合わせることにいたしました。


変更内容は、夏景のみ番号変更です。
江戸百景 第46景 昌平橋聖堂神田川 を 第47景 に変更
江戸百景 第49景 増上寺塔赤羽根 を 第53景 に変更
江戸百景 第52景 大はしあけたの夕立 を 第58景 に変更
江戸百景 第57景 亀戸天神境内 を 第65景 に変更
江戸百景 第58景 逆井のわたし を 第67景 に変更
江戸百景 第60景 中川口 を 第70景 に変更
江戸百景 第70景 五百羅漢さゞゐ堂 第66景に変更