ばぶちの仕事しながら司法試験を突破し弁護士になりました

仕事をしながら司法試験に合格したばぶち(babuchi)の試験勉強記録+その後です。

事例から刑法を考える

2012年10月21日 22時37分48秒 | 刑法
事例から刑法を考えるをやり終えました。

本当に疲れる問題集でした。

明らかに新司法試験を超えている問題や解説が多々あります。

著者の要求するレベルがものすごく高い。


ただ、私は今まで刑法は判例を徹底してやってきていませんでした。旧司時代の刑法短答を知っている方なら判例より学説が重要というのはよく知っているかと思います。

しかし、予備試験、新司法試験の短答は判例が重要なキーになりますし、判例を知らずして短答では点が伸びません。

何となくの知識しかなかったのですが、この問題集をこなしていくうちに刑法判例百選、山口厚教授の刑法総論、各論をかなり読み込みました。

特に山口厚教授の刑法総論、各論は問題集とリンクする部分がかなりあり、理解が深まりました。


しかし、パチンコの体感器の問題とかは鬼ですね。山口厚教授の本にも載っていませんし、判例百選にも載っていません。
しかし、重要だということで、解説を何度も読みました。

パチスロのメダルを体感器で取得すると、いつが既遂かというのは深い洞察力が必要です。


この本で理解力が深まった分野は、
被害者の同意
不法領得の意思
横領と背任の区別
共犯
住居侵入
過失
です。

これらの分野に苦手意識がある人は読むことで理解が深まると思います。

ただ、生半可な知識では混乱するおそれがあるので、旧司短答ぐらいの学説の錯綜具合を知っている方でなければおススメできません。

こちらの方が全部の問題について参考答案を作ってらっしゃいます。
非常に参考になりました。

平成23年度合格者



工藤講師もあまりおススメしていませんでした…。

工藤講師のブログ




むしろこちらをススメています。
ロースクール演習 刑法
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