短答過去問題

2016-09-25 12:35:12 | 司法試験関連

下四法の短答式試験過去問題は、「論点集」としての価値があります。事例的な問題は論文対策としても有益です。肢を正確に切るためには必要な細かい知識部分を覚える必要はありませんが、条文なら大体のあたりがつくようにはしておきたいです。行政法のように住民訴訟について論文で出る(前年に短答で聞かれたような内容)こともあるからです。

判例問題は、その判例は「重要判例」である、と試験委員が言っているようなものです。特に問題に掛からしめた部分は、その判例のポイント部分ということになります(あくまでも目安ですが)。

いわば、オフィシャル版「重要条文、重要判例、重要論点集」ですね。

もっとも来年受ける人の場合は、時間的な負担の問題もあるので、とりあえず事例的な問題だけ潰すのが効率よいかと思います。

上3科目の模試は時間配分の経験を積むという意味で必要でしょう。短答は3科目ばらばらでやるのか、2時間55分で3科目なのかで大分様子が違ってきますので注意です(科目別の時間が出ているのでバラバラなのでしょうが)。

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判例学習の注意点

2016-09-24 18:48:42 | 司法試験関連

今日も、入門民訴法の収録の後、特典講義の収録をしました。商法です。時間は1時間17分くらい。やはり7科目やると10時間くらいになりそうです。

民訴やってると痛感するのは、趣旨からの文言解釈の重要性ですね。民訴法はご存知の通り、条文の抽象性が(言い換えると見た目の無内容性)が高いので、具体的な解釈を施さないと使いようがありません。

判例も同様に、「何故そのような判断をしたのか」を理解しておかないと、その結論が絶対であるかのような勘違いを起こしやすいので注意が必要です。だからこそ、判例射程問題が頻繁に出るのかなと思ったり。

例えば「裁判所による立退料の増額は認められる」+「何故なら、原告の意思に反しないし、被告にとって不意打ちにもならないから」と言う結論・理由を「これは当然である」かのように決め打ちすると変なことになりかねません。

実際、この判例の事案(最判昭和46年11月25日)は、原告は「立退料300万円」または「家主が申出の立退料と格段の相違のない一定の範囲内で裁判所の認定する金員を支払う」と主張していた事例において、裁判所が「立退料を500万円とする」という判断をした判例なのです。これを一般論として増額を認めたのだ、と言い切るのは違和感がありますよね。

判例は丁寧に読みたいものです。

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合格証

2016-09-24 17:04:10 | 司法試験関連

そういえば、合格証の交付の時期ですね。個人的には、法務省に行ける人は、直接行って、直に受け取るといいんじゃないかなぁ、と思っています。私は友達数人と一緒に取りに行きました。

法務省は、旧司法試験の頃、気合い入れの意味もあって、願書を提出しに行ったりしていました。交付場所が提出場所と同じだったので、何だか感無量だったのをよく覚えています。あんときこういう気持ちで並んでたなぁとか思い出して。長い航海がようやく終わったような気分でした。最終寄港地、法務省(笑)

帰りは、日比谷公園の松本楼でみんなでご飯を食べたのはいい思い出です。何か懐かしいなぁ。

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本日発売日!

2016-09-24 10:17:36 | 司法試験関連

いよいよ、本日が「論文センス錬成道場」の発売日です!(書店、アマゾン共に)

アマゾンの方では快調に1位を飛ばしております。皆さま、本当にありがとうございます。

やはり嬉しいです!!

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漏えい防止策

2016-09-23 23:00:38 | 法科大学院関連

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160923-00000180-jij-pol

こりゃ大変だ。任期連続3年はいいと思うけど、授業内容録音するのは凄いですね。内容を確認する仕事も増えるわけですね。法務省の職員大変だな 苦笑

「閉鎖された個室」での「指導」の禁止と言うのも、解釈の余地が出てきそうです(笑)。学生は質問する場所が教室などに限定されるのかなー。なんだか不便だね、それも。

>任期は上限を「3年程度」とするとともに、授業の録音や、授業内容に関するアンケート調査の実施、閉鎖された個室での指導の禁止などを徹底するよう各大学院に求める。 

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事実関係の確認とは

2016-09-23 17:21:45 | 司法試験関連

今日は入門民訴の他に、書籍の特典講義の収録もしました。民法です。時間は1時間15分です。意外に長引いた。公法系は既にアップ済みなので、明日の発売初日から所定の手続きを踏めば視聴できます。今月中に全科目収録予定です。宜しくお願い致します。

さて、判例の勉強をする際の注意点をば。

「事実関係」が大事だと言いましたが、単に判例を「識別するための事実関係の確認」程度ではあんまり意味はありません。それでは旧来型の判例学習と同じです。重要なのは、「どのような事実関係が、規範なり理由付けなり結論に影響を与えたのか、という意味で事実関係を把握する」、ということです。

本試験でも出題された、遺言無効確認の訴えついても、「遺言の確認をすれば、紛争の抜本的解決になるから確認の利益が認められた事例」程度では意味がありません。あの事例では、何故現在の法律関係を個別に争うことがうまくないのか、という理由を考える必要があった、ということです(それが問われてしまった)。

判例は、相続がらみで現在争いがあれば、遺言の無効確認を広く認めたのかどうか、ということです。そうじゃないんじゃない?というのを試験では聞かれたわけですね。あの事件では、遺言の無効確認をした方がいい「事情」があった、ということです。それが結論に影響しているわけですね。入門講義ではそのような話もしているので、復習の時に意識していただければと思います。

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台風連打

2016-09-23 16:55:00 | 雑感

今月は23日中21日雨という恐るべき月間に。来週あたりから暑さは戻るみたいですけどね。

7月中旬に漸く台風1号が発生したとき、友人と「でもねぇ、地球は最後は帳尻合わせてくるから、台風連打になるだろうね」という話をした。

予想通り、2カ月の間に16個も台風が発生し、しかもかなりの確率で日本まで遊びにきているというね。台風は赤道付近の熱い空気を極地に循環したり、海を引っ掻き回して高温となった海面温度を下げたりという重要な役目を持つので、発生しなくていいわけではない。

にしても、まとめて来すぎ。最近は河川の氾濫とかもう珍しくなくなってきた。あとはいつ都心部が浸水するかくらいですね(しないとは思うけど)

水害が他人ごとではなくなりつつある今日この頃です。山間部や河川の近くの方はご注意ください。

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手を広げない

2016-09-22 22:33:43 | 司法試験関連

「手を広げない」というのはよく言われる話です。そうすると、「1冊に集約すべきですか?」などと言う質問が来ることも多いのですが、このような質問をする人は、まだ意味が分かっていないと思います。別に1冊に絞れとかそういう話ではありません。

「手を広げない」と言うのは、「やりこなせない範囲まで手を広げない」、という意味です。中途半端が一番よくないのです。つまり、手を広げるなというのは、中途半端になるような勉強をするなと言う意味です。特にL1・L2は最後は記憶がものいうので、必然的に手を出せる範囲は絞られてきます。

また、結局中途半端にしてしまった教材が多いと、心理的にも焦りの素になりますのでよろしくないのです。

ここでも「やりきる」というのがキーワードになりますね。

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Veni Vidi Vici.

2016-09-22 18:02:56 | 司法試験関連

以前書いたやつですが、なんかいいなと思ったので再掲します 笑

職業柄、「夢実現の途中」な人と話す機会が非常に多いです。今は本当に苦しいと思うけれど,頑張って夢は絶対実現してほしい,と思います。努力すれば叶うものなら,努力して叶えて欲しい。譲れない夢なら是非実現して欲しい。多少辛酸を舐める時期があってもいいと思う。それもいずれ良い想い出になります。

人生において何よりも大事なことは,自分にとっての軸足は何なのかを明確に意識することである。色々なことに興味を持つのは寧ろ望ましいが,その際軸足まで動かしたら行き当たりバッタリになってしまう。バスケットだって両足動かして歩いたらあっというまにトラベリングを取られる。その代わり軸足は固定し,片足だけで動かすのは何度でもOKだ。

軸足がしっかり固定していれば,人生における自分の判断に不安を持つ事もなくなる。ジャッジを求められた時にも即断できる。判断基準がハッキリしていれば何も怖くないし悩まない。結果にも責任が持てる。何よりも周りの人が自然と応援してくれる。今自分は何をすべきかターゲットも明確になる。いい事ばかりだ。

来年の受験を決断した以上,自分にとって絶対譲れない,退くこともできない負けられない戦いが待っていると言うことになる。勝つために何をすべきかもうわかっているはずだ。あとはやるだけ。実際にはこれが一番大変だ。でも,「やる」。やりゃいいのだ。

ある自己啓発の本にこんなことが書いてあった。「行動する前に考えすぎると恐怖が先立つ。悩んだらボールを掴んでゴールまで走れ」。「人生において一番の難行は,冬の朝,ベットから這い出すことである。寒いんだろうな,と考え始めるともう出ることが出来なくなる。考える前にベットから出てしまえ」。

やる事が明確になった以上,もう,あれこれとやかく考えない。「やる」だけだ。カエサルもルビコン川を渡ると決めたら,後は悩まず行動したはずだ。「深いのかな,冷たいかな,生きて帰ってこられるかな,みんなついて来るかな,勝てるかな」なんて悩んでいたとは思えない。

来年9月,法務省掲示板の前でこう言おう。

「来た、見た、勝った」

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条文からスタート

2016-09-21 20:58:36 | 司法試験関連

答案中にどれだけ条文を引用できているかは、実力を測る一つのバロメーターになります。

そもそも「論点」なるものは、降って沸いてくるものではありません。条文の文言の意味を限定する必要があったり、条文がないから論点化したりします。はじめに条文ありきですね。条文の解釈論=「論点」と言えます。

また、主張の「根拠を示す」という意味で条文を指摘することも多いです。例えば、不動産の二重譲渡の事例では、登記の先後で決着をつけます。我々には常識ですが、説明をする上では「何で?」という問いに答えなければいけません。「民法177条が対抗要件主義を採用しているから」というのが理由です。それを示すため、177条を答案中で指摘するわけです。

一見難しそうな問題も、条文上の要件の当てはめに過ぎないなんてことはざらです(行政法の個別法の問題なんか典型ですね)。

我々は条文が商売道具ですから、日ごろから条文から考える癖をつけておきましょう。

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これ以上

2016-09-21 20:03:46 | 司法試験関連

「これ以上の努力はできなかった」。

試験当日、自分にそう語れるように今から努力しまくりましょう。そうすれば不思議と緊張もなくなります。

何よりも試験中に必ず見舞われるだろう「やばい!大ピンチ!」という状況下でも、クールに振る舞えます。

良いことずくめです。「努力しすぎ」は。

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特典講義の収録開始

2016-09-21 18:30:41 | 司法試験関連

本日、「論文センス錬成道場」の購入者特典である、無料解説講義の収録をしました。憲法1時間40分、行政法1時間40分です。1問でこれだけ自由に講義ができるのも中々ない経験です(笑)

時間を意識しないで「喋りたいだけ喋る」という、贅沢な!?方針で講義しようと思いました。民事系、刑事系も随時収録していきます。

基本的に、書籍が手元になくても、聞くだけで復習できるように(出先などやドライブ中など)、本文と問題文も読み上げています。2度目以降の復習の利便性の向上になると思います。

本試験過去問題の講義はさり気に久しぶりでしたが、やはり面白いですね!

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ただの告知

2016-09-21 03:43:11 | 雑感

次回の「よしっ!もっと分かったニュース」登板は10月3日月曜日でございます!

吉本興業ワールドに感謝!

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評価の仕方を学ぶ

2016-09-20 20:30:03 | 司法試験関連

「事実の評価の仕方が苦手です」という人は本当に多いのですが、ちと質問が漠然としていて答えにくいのは事実です(何がどう苦手なのか、どう書いているのか等、個人差が大きいと思われるので)。

事実の評価については、得意な人は得意、苦手な人は苦手、と両極端に分かれそうな気がします。基本的には、判例の評価部分の猿まねから始めましょう。普段から判例が考慮要素に関してどのような評価の仕方をしているか、自分で読んで経験を積むのみです。

例えば、違法判断に持ち込みたいときに、どのような事実をどう評価したのか。また、論文の問題集などの論述もそのあたりを意識して読んだことはあるでしょうか?意外にこのような「常日頃の意識の違い」が大きいのではと思いますよ。私は刑事訴訟法や行政法などは詳しめの判例集(解説も)をよく読んでいましたが、解説なども事実評価に関する部分を重点的に読み込んだりしていました。これも目的意識の具現化例です。

事実の評価の一般公式などはないので、一朝一夕でできるようにはなりません。しかし実務家にとって事実の評価能力は必須なので頑張りましょう。

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答案は全部書く必要はない

2016-09-20 17:29:45 | 司法試験関連

これまた有益な質問でしたので、こちらでお答えをば。

答案を書くにしても、必ずしも最初から最後まで全部書く必要ありません。ここも「目的意識」の問題です。冬休みの書初めの宿題のように「枚数」が目的ではありません。苦手分野を減らすことに目的があります。民法94条2項類推適用など何度書いても仕方ないですよね(笑)

あてはめが苦手な人、問題提起が苦手な人など、苦手な箇所だけ実際に書けばいいのではないでしょうか?「何故答案を書くのか」、その学習目的を考えてみれば分かると思います。要は書けるようになればいいのであって、やり方は色々あります。

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