伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

行政経営、地方政治、そのほか人生にプラスの楽しいこと eメールアドレスkucctada@mail.goo.ne.jp

人権学習会で 多文化共生を学ぶ

2016-10-31 17:05:52 | 外国籍児童
豊受公民館で伊勢崎市地区別人権学習会が開かれました。
今年度は市内5地区で開催され、今日が最後とのこと。
大勢の方が熱心に聴講されました。

本日は、
外国人との共生、多文化共生についての講演でした。
講師は群馬県庁人権男女・多文化共生課の古田直矢氏。

伊勢崎市は、人口21万人のうち、外国人が約1万人。
外国人住民の比率が高い、外国人集住都市の一つです。

群馬県内では、太田市や大泉町も外国人住民が多いですが、
絶対数は伊勢崎市が一番です。
60か国もの人が住んでいるのも特徴です

基本的人権は、
国籍や人種を超えて守らなければならない
人として大切なものです。
特に弱者である外国籍の子どもたちに、
しわ寄せがいかないようにしたいと思っています。


---------------------------------------------------

講義のポイント

・多文化共生とは、国籍や文化の異なる人が互いの違いを認め合い、
 対等な関係を築こうとしながら地域社会の一員として共に生きること。

・1980年代後半から、入管法の改正により外国人住民が増え、
 定住化により地域社会に大きな影響を与えるようになった。

・バブル期の人手不足解消のため、日系人の移民を勧めたことがきっかけ。

・一貫して外国人住民が増えていたが、平成20年のリーマンショックにより、
 外国人が一時的に減少。近年は再び増加の傾向にある。

・群馬県では、ブラジル、中国、フィリピン、ペルー、ベトナムで74%。

・外国人の人口は、伊勢崎市が県内の24%、太田市が20%、大泉町が15%。

・群馬県は、南米系の外国人の割合が高い。

・多文化共生を進める上で、外国人の日本語能力の向上がカギ。

・外国籍児童・生徒の支援:カウンセリングをJコミュニケーションに委託。

・日本語指導者養成講座の開催をいせさきNPO協議会社会貢献ネットに委託。

---------------------------------------------------- 

活発な質疑応答がありました


多田:多文化共生を進める上で、外国人の日本語能力の向上がカギである
   ということが良く分かりました。夜間中学は全国で31校ありますが、
   社会人や年長の方も多く学んでいます。現在では日本人よりも外国人の方が
   多くなっており、日本語習得のため学んでいます。

   昨年文部科学省は全都道府県に最低1校は夜間中学を設置する方針を示しました。
   群馬県にはありませんが、外国人が一番多く住む伊勢崎市にぜひ設置して
   ほしいと思っています。所管は県教育委員会だと思いますが、
   多文化共生の観点から何か関わっておられますか?
回答 ない。照会があれば多文化共生の観点から意見を述べたい。
   大泉町にノーボーダーズというNPOがあり、学童クラブのような形で
   日本語教育を行っており、そことは連携している。


質問2 外国人児童は就学義務がないと聞きます。未就学児の児童労働問題は
    発生していないか?
回答  聞いていない。


質問3 町内に外国人の方が引っ越してきた。ゴミの出し方などは市役所で説明を
    受けたようだが、区費の納入の説明などに苦労した。
    町内行事に外国人が親子して参加してもらえれば交流できると思う。


質問4 町内に外国人が住んでいるが、いざ交流しようとしても壁を感じる。


質問5(区長会長)小学校での対応はどのように行っているか?
回答(校長)外国語の分かる学習支援員が週に何回か来るので、
    必要な文書を翻訳してもらったり、保護者への一斉メールを
    翻訳してもらったりしている。

参考発言(多田)
    以前、除ヶ町では4か国語の生活案内を持っていると聞いた。
    どのように作ったのか尋ねたところ、市役所に翻訳してもらったとのこと。
    各町内で同じような問題があると思うので、参考にしてもらいたい。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 自治体財政をめぐる冒険 | トップ | 写真愛好会の旅行 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

外国籍児童」カテゴリの最新記事