昨日、6月28日の上毛新聞1面に、
伊勢崎市における日本語教育が大きく紹介されました。
伊勢崎市は人口21万人のうち、約1万人が外国籍。
全国有数の外国人集住都市の一つ。
市内の小中学校では大勢の外国籍児童が学んでいます。
日本語がよく理解できない子どもだけでなく、
日常の会話には不自由しない子どもでも、
算数などの特殊な学習用語(かける、割る等)になると、
言葉が理解できず、ついていけなくなる子どももいます。
そのため伊勢崎市教育委員会では、
外国籍児童が多い学校には日本語教室を設置したりして
手厚く支援しています。全国でも先進的な取組。
中でも、教育研究所の日本語教育研究班が考案した
「日本語ステップ」という冊子は、各人の
日本語習熟度を客観的に把握できるので、
効果的な教育が実施できます。
さらに、上の学年や学校に引継ぎもスムーズ。
この素晴らしい取り組みは2018年に、
教育分野の博報賞と、文部科学大臣表彰を受賞しました。
今回の記事では、ステップの活用実践のほか、
「個別の指導計画」、初期指導プログラム「はじめの8歩」を
日本語指導の3本柱として紹介しています。
伊勢崎市民として、とても誇らしい気持ちです。
子どもたちのために、先生方、ありがとうございました。
(参考リンク)
・フリモ記事「在留外国人の子どもたちが未来の選択肢を広げるために」
・ブログ:伊勢崎市の日本語指導 文部科学大臣賞 2019-05-17
・伊勢崎市役所:「つながる ひろがる ISESAKI ステップ」
・文部科学省HP:平成31年度「公立学校における帰国・外国人児童生徒に対するきめ細かな支援事業」に係る報告書の概要(伊勢崎市)
・博報堂教育財団:博報賞 日本語指導「ひろがることば・夢・希望」の開発伊勢崎市教育研究所 日本語教育研究班
・群馬大学国際教育・研究センター論文「外国人児童生徒のことばの力を見取る共通指標『日本語ステップ』の開発」
・ブログ:外国につながりのある生徒の日本語学習支援者養成講座 2015-10-12